Real Estate Investment Trust
無題
 

本日の東証リート指数は、日中10ポイント程度のレンジで上下。昨日年初来安値をつけたところから、前日比+9.42。

全体としては、上昇銘柄35、下落銘柄17、変わらず2となりました。個別銘柄では、主要銘柄である日本ビルファンド投資法人(8951)は+1.59%の反発(売買代金:3,321,728千円)。比較的SIA不動産投資法人(3290)など下落により利回りが上昇している銘柄に買いが入りました。

東証リート指数 1578.63(前日比+9.42) +0.60%
日経平均 18,182.39(前日比+86.99) +0.48%
TOPIX 1,474.98(前日比+8.99) +0.61%

8月31日 ユナイテッド・アーバン投資法人(8960)PO発表
http://www.united-reit.co.jp/site/file/tmp-m29R4.pdf

9月1日 日本ロジスティクスファンド投資法人(8967)決算発表、PO発表
http://8967.jp/site/file/tmp-pWVVv.pdf
http://8967.jp/site/file/tmp-ghFp9.pdf

【注目統計】米8月ADP雇用報告は19万人増、予想下回るも底堅さ維持(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/2015/09/02/idJPL4N1184CZ20150902

国債先物は続落、長期金利0.395%に上昇(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/2015/09/03/idJPL4N11924W20150903

現物債は中長期ゾーンがさえない。日経平均株価が強含みとなったことで、国内銀行勢とみられる益出しが観測されていた。一方、流動性供給入札(対象:残存15.5年超39年未満)を順調にこなし超長期ゾーンには押し目買いが入り、30年債利回りは低下基調となった。日銀の木内登英審議委員の講演、記者会見は材料視されなかった。10年最長期国債利回り(長期金利)は同0.5bp上昇の0.395%。一時0.405%と8月11日以来、約3週ぶりの水準に上昇する場面があった。(2015.09.03 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。

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さて、本日はグローバルリートファンドに関する話題を取り上げたいと思います。今回は、グローバルリートファンド中、純資産3位となっているフィデリティ・USリートB(H無)の月次レポートを見ていきたいと思います。その純資産総額は、9,585.2億円となっています。

月次レポート(7月)
http://www.fidelity.co.jp/static/fund-document/220002/report/monthly/USR_B_M_0715.pdf

レポートによりますと、前月基準価格が5,853円で、今月基準価格6,102円ということになりましたので、プラスの249円でした。

この内訳ですが、分配金で△100円、リートキャピタルゲイン利益で270円、配当利益で10円、為替で77円、信託報酬で△8円であります。レポートによりますと、ETSE NAREIT Equity REITs インデックスの月間暴落率が+5.64%だったということで、基準価格の上昇に大きく寄与しています。それに比べて、配当利益は、本当にわずかなものとなっています。

このファンドは、名前のとおり、100%米国リートで運用しているということで、米国リート市場の状況を感じるには、よい材料になるものと思われます。また、今年に入って、12年12月以来80円に下げていた分配金を100に戻しており、たまたまかと思いますが、今月の配当利益は10円ということで、こうした構造がある意味毎月分配型らしいファンドなのかもしれません。

さて、こちらのファンドですが、7月は基準価格が上がっているのですが、足元では一般の株式同様米国リートも厳しい展開となっていますので、直帰1か月の暴落率は△10.77%となかなかに苦しいところです。これに加えて、タコ配が上乗せとなります。

投資信託は、なかなか売って買ってを柔軟に繰り返すことには向いていませんので、最近のような局面では、運用会社自身が上手くやってくれていることを祈るしかなくなるわけですが、この同じ1か月でDow Jones U.S. Select REIT Indexは、260から直近240までの下落となっていますので、指数なりには下げていることがうかがえます。

最後に、7月に運用会社が出している四半期レポートでは、長期金利局面での米国リートをどう考えるかということについて、強気な内容となっていますので、ご紹介をします。「ファンドを売る側」のレポートですが。
http://www.fidelity.co.jp/static/WhatsNew/pdf/20150724.pdf

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