ジャパン・ホテル・リート投資法人（8985）が中間決算を発表。

本日の東証リート指数は、寄り付きから上下はするものの、一方的な動きが続くこともなく、終わってみれば-2.26程度の下落で引けました。大幅下落の日経平均とは別の動きとなりました。

また、本日の売買代金は、13,486百万円程度でした。8月12日以来で最も高い売買高ですから、最近にしては、久々の高水準と言えます。

種別では、住宅系が久々に割と盛り上がった一方で、オフィス系はまあまあ、商業物流はおとなしめでした。

個別銘柄では、アクティビア・プロパティーズ投資法人（3279）が出来高を伴っての-2.47%下落です。あと、逆にユナイテッド・アーバン投資法人（8960）は高水準の売買高で+2.11%上昇しています。引け際にどこか大きなところの買いがボンと入っています。

また、ジャパン・ホテル・リート投資法人（8985）の出来高も多めになっており、このあたりは本日が中間決算であることから、期待買いであったものと思われます。

なお、長期金利は、米国債長期利回りの件がNHKレベルでも話題になり始めました。

米長期金利 ２年１か月ぶりの高水準に（NHK） http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130820/k10013889001000.html

アメリカでは、量的緩和が近く縮小されるのではないかという警戒感が強まって、アメリカ国債を売る動きが続いており、１９日、長期金利の代表的な指標となっている１０年ものの国債の利回りは２年１か月ぶりの水準まで上昇しました。（2013.08.20 NHK）

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

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さて、本日は、ジャパン・ホテル・リート投資法人（8985）が中間決算をリリースしております。こちらのリートは、リートで唯一の年１分配金銘柄です。

ちょっとしたジャパン・ホテル・リート投資法人（8985）の歴史のようなもので取り上げておりますので、ご参考ください。

［過去記事］
・ホテル専門系リートのちょっとした歴史と激しい株価の変遷

今回、分配金の上方修正をしております。1,670→1,803円。個人的には、1,770円を予想しておりまして、その金額で年あたりの収入を見込んでおりましたが、超えてきました。

こちらのリートは、ホテルから受け取る賃料について、一部業績連動型のシステムをとっておりますので、該当するホテルの業績が良くなれば良くなるほど、分配金に反映されることになります。

また、リートのホームページにおいて、毎月の稼働率が公表されているという点でも業績の進捗が見えやすいところでもあります。

［過去記事］
・ジャパンホテルリート投資法人（8985）が保有ホテルの稼働率リリース

あと一つ、ジャパンホテルリート投資法人（8985）から「2013年３月度の月次開示に関するお知らせ」がリリースされています。内容としましては、稼働率が確実に上がっていることが確認できます。わたしが覚えている範囲では、最近でマイナスとなっている場面を見てないですね。

好調であることは周知されていたわけですが、必ずしもすべてのホテルが好調であったわけではありません。懸念されるところとしましては、神戸メリケンパークオリエンタルホテルであります。

まあ、実際の売上なんかは、各ホテルまちまちで、レストランや婚礼が振るわなかったとかで、前年度比マイナスとなっているホテルもありますことから、手放しで来季の分配金増額と思える感じではありません。
特に、神戸メリケンパークオリエンタルホテルは気になりますねえ。

実際、今回公表された資料におきましても、通期予想で△3.2%の実績とされています。ただ、全体としては、プラス2.1%が見込まれています。

このあたりで考えなければならないのは、2014年の実績であります。ホテル業界が好調であり、稼働率も高水準であることは、春先から何度も日経新聞などに掲載されておりましたから、2013年における好調ぶりはおりこまれているところでもありますし、明日のジャパンホテルリート投資法人（8985）の投資口価格もそんなには反応しないのではないでしょうか。

今後は、この状況が来年度も続くのか、稼働率だけでなく、宿泊単価が上がっていくのかというところが収集すべき情報のひとつと考えます。