Real Estate Investment Trust
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本日の東証リート指数は、寄り付き微かな上昇で1920.68まで。その後は、方向感のないまま下落となり、前日比+3.24。

全体としては、上昇銘柄27、下落銘柄26、変わらず1となりました。個別銘柄では、日本ビルファンド投資法人(8951)+1.19%森トラスト総合リート投資法人(8961)+2.95%などオフィス系銘柄に上昇が目立ちました

東証リート指数 1913.49(前日比+3.24) +0.17%
日経平均 16,466.40(前日比+54.19) +0.33%
TOPIX 1,321.65(前日比+1.46) +0.11%

s512_f_business_28_0 今週の主なスケジュール

12日(木)三鬼商事オフィス統計 空室率4.23% 平均賃料18,061円

s32_f_business_22_0nbg 決算

5月13日 日本賃貸住宅投資法人(c)
http://www.jrhi.co.jp/site/file/tmp-hb4Hj.pdf
28年9月期減益予想。マンション系の賃料上昇が鈍いためと思われます。

5月16日 ジャパンリアルエステイト(8952)
http://www.j-re.co.jp/cms/whats/20160516_1716245zZb.pdf
オフィス賃料の上昇に応じて、分配金が上昇

5月16日 積水ハウス・SI レジデンシャル投資法人(8973)
http://www.shsi-reit.co.jp/site/file/tmp-mPXB7.pdf
28年9月期減益予想。8986と同様です。

s32_f_event_33_1nbg 長期金利

国債先物が小反発で引け、長期金利-0.110%に小幅上昇(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/idJPL3N1892F1

現物市場は閑散。入札を控える中期や超長期を中心に利回りが上昇した。10年最長期国債利回り(長期金利)は同0.5bp高いマイナス0.110%に小幅上昇。(2016.05.16 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。

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さて、本日は、リート関係のニュースを2つご紹介します。

上場REITがマイナス金利の恩恵を享受、JLL(ケンプラッツ)
http://www.joneslanglasalle.co.jp/japan/ja-jp/news/228/jcf-2016q1

2016年第1四半期(1月~3月)における日本の商業用不動産投資額は前年同期比(YoY)-28%、前期比(QoQ)+56%の1兆1000億円だった。ドル建てではYoY-26%、QoQ+64%の96億ドルだ。東京都内への投資額は32億ドルで、世界の都市別投資額順位で第5位と順位を落としている。国内外の投資家とも投資意欲は非常に高いが、物件供給が限定的な状況が続いているためだ。マイナス金利の導入後、上場REIT(不動産投資信託)による投資額が大幅に増加し、2016年第1四半期の取引額はYoY+59%の5200億円に達した。(2016.05.11 ケンプラッツ)

記事によると、上場REITがマイナス金利を背景に、低下した銀行の借入金利により物件の購入を急ピッチに進めているということです。同時に、物件供給が限定的な状況が続いており、ほかの投資家が手が出ないところを先行して投資を行っているようですから、これが高値掴みなのか、スポンサーからの強固な供給パイプラインを持つ上場REITという特性を活かしたものなのか、留意が必要かと思われます。

また、金利は上下するものであり、長期的にも同様なことから、どのような状態になったら、撤退するかということも常に頭の片隅に置いておく必要があろうかと思われます。ただ、各投資法人ともに、この低金利は当分続くだろうという見通しをもとに、進めていることと思われますし、この先当面金利が上昇していくシナリオは、いまだ見えていないことはコンセンサスにあろうかと思われます。

ホテルの好調でREITの収入が増加、都市未来総研(ケンプラッツ)
http://www.tmri.co.jp/report_reitrefa/pdf/RQR2016_1Q.pdf

ジャパン・ホテル・リート投資法人の資料によると、2014年から2015年にかけてのホテルの販売可能客室あたりの平均単価(RevPAR)はおおむね2ケタの増加率だった。業績が急伸したホテルが多いことをうかがわせる。REIT(不動産投資信託)は2014年以降、ホテルを積極的に取得しており、2年前の3倍近い数を保有するようになった。背景にはホテルの業況が好調に推移するという期待感があったと考えられる。実際、2013年7月~12月期を100としたREITの収入指数は2015年7月~12月期に107となり、堅調に伸びている。ただし、ホテル事業者との契約形態によって収入の伸びに差が出ており、固定賃料(+変動賃料)という契約形態では、直近2年間で収入は増えていない。(2016.05.11 ケンプラッツ)

これも先ほどの記事と同様に裏表なのですが、各リートともにホテルが好調ということで、物件取得を増やしているとのことで、ホテルリートが好景気に強く、不景気に弱いという傾向があることを踏まえておかなければなりませんが、当面は乗っておくという判断が大半かと思われます。

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