本日の東証リート指数は、寄り付き一瞬1900付近まで下落した後は値を戻し、前日比+5.11と連日の小動き。特段REIT関連の材料もないため、日経平均に追従する場面も多々。
全体としては、上昇銘柄34、下落銘柄17、変わらず3となりました。個別銘柄では、日本ビルファンド投資法人(8951)が-0.59% 。また、昨日公募増資＋分配金下落といったあまり印象の良くない発表をしたインベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人(3298)が-3.93%と大幅下落。
東証リート指数 1918.60(前日比+5.11) +0.27％
日経平均 16,652.80(前日比+186.40) +1.13%
TOPIX 1,335.85(前日比+14.20) +1.07%
今週の主なスケジュール
17日(火)米4月住宅着工件数(前月比)、米4月建設許可件数(前月比)
20日(金)米4月中古住宅販売件数(前月比)
決算
5月13日 日本賃貸住宅投資法人(8986)
http://www.jrhi.co.jp/site/file/tmp-hb4Hj.pdf
28年9月期減益予想。マンション系の賃料上昇が鈍いためと思われます。
5月16日 ジャパンリアルエステイト(8952)
http://www.j-re.co.jp/cms/whats/20160516_1716245zZb.pdf
オフィス賃料の上昇に応じて、分配金が上昇
5月16日 積水ハウス・SI レジデンシャル投資法人(8973)
http://www.shsi-reit.co.jp/site/file/tmp-mPXB7.pdf
28年9月期減益予想。8986と同様です。
5月17日 グローバル・ワン不動産投資法人(8958)
http://www.go-reit.co.jp/cms/whats/20160517_151026MKhc.pdf
大幅増益、配当金大幅反転で底打ち？
長期金利
国債先物は小反落、長期金利-0.110％に上昇（ロイター）
http://jp.reuters.com/article/idJPL3N18E28R
現物債は序盤は調整地合いとなったが、入札結果発表後に押し目買いが入り、広いゾーンで金利の上昇を抑制した。１０年最長期国債利回り（長期金利）は同０．５ｂｐ上昇のマイナス０．１１０％。(2016.05.17 ロイター）
※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→
※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数＆指標」をご覧ください。
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さて、本日決算発表がありましたグローバル・ワン不動産投資法人(8958)ですが、久々の分配金大幅増額ということで、リーマンショック以降散々な展開が続いていた当該法人もオフィス市況の改善により、ようやく反転攻勢なのかといった雰囲気が垣間見えています。詳細は、そのうち開示される決算説明書を確認する必要がありますが、本日の決算を読む限り、「明治安田生命さいたま新都心ビル、銀座ファーストビル、横浜プラザビル及び大手町ファーストスクエア等における賃料増額改定による増収」とあります。
また、「ＴＫ南青山ビル、淀屋橋フレックスタワー及び明治安田生命さいたま新都心ビル等におけるフリーレントの解消による増収」ともありますので、そこらあたりの対策が寄与してきたようです。
こちらの投資法人は、リーマンショック以降もしばらくは、超優良銘柄として、１，２位指名されるくらいの位置にあげられることも多かったわけですが、大型解約に見舞われ、非常に厳しい運営が続いているところなのですが、スポンサーには、三菱UFJフィナンシャル・グループが名を連ねており、同様に銀行系であるトップリート投資法人(8982)もそうでしたが、ともに銀行であるだけに、つぶれはしないものの、運用面での不安を感じさせるところであります。
一方で、対照的に最近決算発表があったところでは、積水ハウス・SI レジデンシャル投資法人(8973)など住宅系リートは、苦戦をしていますね。いつぞやの借入金利低下プレミアムはもう終了したのでしょうか。オフィスと異なり、不景気になって賃料がただちに下落することはないのですが、景気が持ち直したとしても、反対に賃料が上昇していくというわけではないわけですし、物件取得といえども価格高騰という障壁もあり、なかなか厳しいところであります。
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