Real Estate Investment Trust
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本日の東証リート指数は、寄り付きから前場いっぱいほぼ弱い動きとなりましたが、前場終了間際から切り返すと、そのまま右肩上がりで本日の高値付近で終了。

本日の売買代金は、およそ24,968百万円でした(イオンリート除く。)。値上がり銘柄32、値下がり銘柄9、変わらず3銘柄となっています。本日は週初でしたが、先週末に盛り上がったところからあまり変わらない売買ボリュームを確保しています。

旗艦である日本ビルファンド投資法人(8951)ジャパンリアルエステイト投資法人(8952)は相変わらず普段通りの商いが維持されておりますが、オフィス系全体の出来高は減少しています。その分を本日は商業物流系の出来高増により相殺している形です。

個別銘柄では、日本プロロジスリート投資法人(3283)の引け際にドカンと売り買いが交錯していました。また、ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)が本日+3.32%49,800円まで買われ、年初来高値を更新中であります。これは、12月決算銘柄ということでの買いでしょうか。

国債先物は反落、長期金利0.610%に上昇(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0JG0GN20131202

現物債も午後の取引から調整色を強めた。超長期・長期ゾーンで業者の持ち高調整がみられたほか、中期ゾーンもさえない展開となった。日銀がきょうオファーした国債買い入れオペの残存期間5年超10年以下は、ほぼ市場実勢に収まった。黒田東彦日銀総裁の発言に反応は薄かった。
10年最長期国債利回り(長期金利)は前営業日比1bp上昇の0.610%。(2013.12.2 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。

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さて、本日は、週初ですので、といっても不定期になってしまっておりますが、今回はJリート型の投資信託を取り上げたいと思います。

今月の日経マネーにも取り上げられていましたが、野村アセットマネジメントが運用しているJ-REITオープンであります。ちなみに、日経マネーに取り上げられていたのは、J-REIT・リサーチ(毎月決算型)とこのJ-REITオープンだと記憶しています。

J-REITオープンは、いわゆる毎月分配型ではない投資信託です。インデックスとの連動を目指すのではなく、運用マネジャーがその判断により銘柄を入れ替えるタイプで、これもいわゆるですが、アクティブファンドと言われる形式になろうかと思います。

実は、モーニングスターの特集記事においても、インデックス型を超える成績を残しているということで、取り上げられていました。

国内REITファンドの注意点~リスクの高さ認識と、運用成績の相対的な比較を(モーニングスター) http://www.morningstar.co.jp/ms_members/fund/analyst/2013/4q/MFA120131119.html?id=17f5adcab26e9ca2561d8a9f21975a692bb028ca0a98afc1f6fefd8795a3db46313f1831a71b7229ba79a810f426ed57eb6e96bc99780f0f57cd48d329b3d568

国内REIT一般に属するファンドの2008年から2012年までの5年間の暦年のトータルリターンを東証REIT指数連動型の平均(モーニングスター類似ファンド分類「東証REIT指数連動型」に属するファンド、モーニングスターインデックスを使用)と比較すると、2013年10月末時点のモーニングスターレーティングが最高の5ツ星となる「J-REITオープン」が全ての年で同平均を上回るなど、相対的に優良な運用成績を挙げたアクティブ型のファンドも存在する。(2013.11.19)

11月11日に発表されたマンスリーレポートでは、10月末時点で基準価格12,414 円となっており、純資産総額は173.2億円です。Jリート型の投資信託の中で、現在最も純資産総額が大きいものは、前掲のJ-REIT・リサーチ(毎月決算型)であり、2300億円ですから、このJ-REITオープンは、まだまだ小型であることが分かります。

なお、上記の記事では、Jリートの投資信託全体における純資産総額約1兆8,945億円とされており、2010年の4,399億円と比べると、かなり伸びていることが分かります。ちなみに、海外のリートを投資対象とする投資信託のうち、最も資金を集めているものは、ひとつで1兆円を超える規模ですから、凄いものです。

ただの連想ゲームに過ぎませんが、海外リートの投資信託を一部解約して、Jリートの投資信託を購入する流れがもっと進めば、それだけでJリートの底上げ効果はかなりのものになりそうです。

さて、J-REITオープンは、毎月ではないものの、年4回の分配金を支払っています。このため、分配金込みでの設定来暴落率は、103.2%ということで、なんとも好成績であります。ただ、その割にいっこうに純資産総額も増えないという好成績の不人気投資信託とも言えるかもしれません。

なお、単純に年間の配当240円を10月末の基準価格で割ると、利回り1.9%となり、ポートフォリオ配当利回りである3.7%を下回ることから、いわゆる足切り配当となる恐れはあまりないようです。

ポートフォリオ自体も旗艦銘柄を主におき、産業ファンド(3249)日本ロジスティクス(8967)といった物流系も取り入れるなど、個人的には、先日紹介しました「DIAMストラテジックJ-REITファンド」のプレミア投資法人(8956)大和証券オフィス投資法人(8976)が組入上位にくるといった不可解さがないところが理解しやすい投資信託だと思います。

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