Real Estate Investment Trust
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Jリート(REIT)では、よくあることですが、高利回りとなっている銘柄であっても、見かけ上の利回りが表示されていることが多いので、そのあたりは、よく決算などを読んだうえで判断しましょう。

インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人(3298) 平成28年10月期(第5期)決算説明会資料
http://www.invesco-reit.co.jp/file/news-c9b48f3f213a392a188ccaa808a545f51709900b.pdf

こういうのは、隠されているわけではなく、12ページの「1口当たり分配金の変動要因」にもはっきりと書いてありますが、「トリトン スクエアZ 売却益」で+960円とあります。平成29年4月期(第6期)には、この分が分配金に加算されますが、次期の平成29年10月期(第7期)には、この要因がなくなりますので、単純に前期である平成28年10月期(第5期)に戻ることになります。

また、平成29年4月期(第6期)は、この売却益がなかったら、平成28年10月期(第5期)よりも分配金は減少していた可能性が高いです。分配金を上げるには、売却益を除くとしたら、分配金が増える形で物件を購入するか、稼働率を上げるか、必要経費(維持費とか利息とか)を下げることが必要です。

稼働率は、33ページあたりからを見ていただくと、平成29年4月期(第6期)に98.8%→96.3%に下がるので、頑張って埋めていかないと、第7期がすぐやってきますね。また、金利が下がる予定があるとは、記載に見当たりませんので、あまり変化がないのかもしれません。

維持費などの必要経費を下げる点については、39ページに記載がありますが、それでも平成29年10月期(第7期)に、分配金で27円相当の効果とされていますので、努力の跡はあります、という話です。

以上のような状況ですから、インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人(3298)の本当の利回りは、平成28年10月期(第5期)の分配金2733円と同水準が続く、もしくはそれ以下として、5.7%程度以下と見積もっておくということになります。

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