Real Estate Investment Trust
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本日の東証リート指数は、7ポイントほどの狭いレンジでの展開となりました。前場はほぼ1,433前後をウロウロ、後場は1,436前後をウロウロといった格好。

本日の売買代金は、およそ15,029百万円でした。値上がり銘柄31、値下がり銘柄9、変わらず2銘柄となっています。上昇銘柄が多い中で、売買代金はここ最近の最低水準です。

本日は、週初ということもあってか、非常に商いが少なかったわけですが、上昇している一般株の売買代金も同様に低水準となっていますので、なんだか皆かたずを飲んで時を待っているような気もしなくはありません。

また、種別では、オフィス系の盛り上がりが引き続きない中で、旗艦銘柄である日本ビルファンド投資法人(8951)ジャパンリアルエステイト投資法人(8952)は、最低限の出来高があり、売り買いが均衡していたようなのですが、そのほかのオフィス銘柄の出来高が落ち込みました。

先週は、唯一出来高を保っていた商業物流も本日は急落していますが、住宅系は先週末に公募増資をリリースした日本賃貸住宅投資法人(8986)を中心とした負のれん銘柄の出来高増により割と積み重なっています。

長期金利終値、0・585%で変わらず(産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/131111/fnc13111117220008-n1.htm

 週明け11日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(331回債、表面利率0・6%)の終値利回りが前週末と同じ0・585%だった。
朝方は日経平均株価の上昇で投資家の姿勢が強気になり、安全資産とされる国債が売られて利回りが上昇した。その後は買い戻しが入り、利回りは低下した。(2013.11.11 産経ニュース)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。

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さて、本日のJリート市場は、先週から引き続きですが、商いが薄くなってスタートしております。これは、実に9月6日以来の水準なのですが、かといってリートの出来高が積み重なるような材料があるかというと、なかなかに難しいところでもあろうかと思います。

証券口座に9兆円待機 個人、投資機会うかがう(日経新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGD03009_T00C13A9MM0000/

 証券投資の待機資金が過去最高水準で推移している。個人投資家などが証券口座に預けた資金を運用するマネー・リザーブ・ファンド(MRF)はデータが残る1997年以降で最高の9兆円に迫る水準にある。株式相場の先高観が一時より後退したため流入ペースは鈍っているが、証券口座から引き出されず、待機資金として投資機会をうかがっている。(2013.9.3日経新聞)

最近至るところで見るニュースをご紹介しますが、かくいう自分も一部の資金を待機させている一人であります。もちろん米国の状況もありますが、そのほか巷で言われております2010年、2011年、2012年と11月でいったん安値をつけて年末の株高へと推移していったという一種のアノマリーを意識しているところもありますし、今年5月の購入分における信用期日の到来、はたまた証券軽減税率が終了することに伴う換金売りなど、いろいろと様子を見ていたくなる要素が多いからであります。

ただ、どこかで出動したいとは思っている。上記の記事もそのような感じなのではないでしょうか。

さて、全体相場の話も然ることながら、本日の本題でありますが、先週末に発表された日本賃貸住宅投資法人(8986)の公募増資の件です。先日のトップリート投資法人(8982)に引き続いてのことなります。

新投資口発行及び投資口売出しに関するお知らせ
http://www.jrhi.co.jp/site/file/tmp-ygfQS.pdf

公募による新投資口発行 131,200口
本第三者割当に係る新投資口発行 13,200口

そして、平成25年9月期(第15期)の分配金1,471円から平成26年3月期(第16期)の分配金が1,580円へ増となっております。負のれん銘柄の公募増資は、分配金の推移としては、安心して見ていられるところもあるのですが、本日のところは、3%を超える下落となっています。

ただし、リリース内容には、「なお、手元資金及び借入金により一定程度の追加での物件取得余力があると考えていますので、引き続き、新規物件の取得に注力してまいります。」ともあり、さらなる物件取得で分配金が増える可能性も示唆されており、今後の積み増しも期待されるのではないかと感じさせられる発表でありました。

最近、ふれそこねているのですが、いくつかの銘柄で格付けの上げがあり、ジャパンホテルリート(8985)がBBBからA-へと変更されています。
http://www.jhrth.co.jp/site/file/tmp-d4vML.pdf

また、アドバンス・レジデンス投資法人(3269)もAA-の安定的からAA-のポジティブとなっており、株式会社日本格付研究所が甘めの格付けをすると言われておりますが、少なくとも両法人とも、いわゆる負のれん銘柄であることに留意したいところであります。

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