Real Estate Investment Trust
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不動産クラウドファンディング(CF)は、ソーシャルレンディング(SL)と比べてリスクが低い、つまり安全性が高いと考えています。

クラウドファンディングにおけるリスクとは、出資先のプロジェクトに何らかの支障や損害が生じ、出資した元本の全部又は一部が返還されないことですね。

今回は、なぜ不動産クラウドファンディング(CF)がソーシャルレンディング(SL)に比べてリスクが低いと考えているのかを説明します。

管理人

まず、クラウドファンディングとソーシャルレンディングの定義から復習しよう。

ソーシャルレンディング(SL)とは

ソーシャルレンディング(SL)は、クラウドファンディング(CF)の一つの形態で、いわゆる貸付型のクラウドファンディングです。

ソーシャルレンディングとは、クラウドファンディングで集めた資金を使い、お金を借りたい企業に対し、不動産等を担保として融資するものです。

【不動産クラウドファンディング】とは。~仕組みやシステム。利回りの比較~

ソーシャルレンディング(SL)のリスク

従来のソーシャルレンディング事業では、貸金業法にのっとった運用が行われており、貸付先の保護が優先されてきました。

その結果、ソーシャルレンディングの業者による融資先の事業者情報は、投資家に対して公開されないことが一般的です。

昨今では、金融庁もSL事業者に対して情報公開を積極的に行うように指導していますが、事業社によって対応もまちまちであるのが現実です。

特に海外案件では、投資先の国の不動産案件というように、国と業種のみが提示されることもザラです。

ということは、出資者としては、SL事業者を信じるしかないということになります。

過去には、SL事業者自身の不正(資金流用)で、2018年には、以下のような処分勧告が出されています。

maneo、監視委が処分勧告 流用額10億円以上(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32706290W8A700C1EA1000/

また、直近では、SBIレンディングの不正報道まで飛び出しており、出資者界隈がザワついています。

スクープ! SBIソーシャルレンディングで不正発覚!/北尾総帥の側近が関与(Facta)
https://facta.co.jp/article/202102042.html

不動産クラウドファンディングの優位性

では、不動産クラウドファンディングでは、どうなっているでしょうか。

実は、先ほどのSBIレンディングの一件で、不動産CFとSLの違いについて、不動産CF事業者のCREALに問い合わせが多く寄せられているようで、登録者にメールが届き、以下のような記事が紹介されています。

不動産投資クラウドファンディングとソーシャルレンディングの違いについて解説
https://creal.jp/blogs/crowd-funding/1383/

不動産の所有権

上記の記事の一部です。

営業者では不動産の所有権を取得し、運用期間中の不動産の管理や運営は営業者で直接行うこととなり、投資対象不動産に対してフルコントロールを有します。

これは、不動産CFの事業者が不動産特定共同事業法の許可を得て、自らの不動産をもって募集・運用を行う場合です。

そのような場合は、事業者のホームページをよく確認できるので、留意しましょう。

Jointoα(ジョイントアルファ)Rimple(リンプル)大家.comトーセイ不動産クラウドぽちぽちFUNDINGも不動産特定共同事業法の許可を得て自ら運用を行っています。

【不動産クラウド】ファンディングの仕組みができるまで(不特法)

この部分、SLですと、SL事業者は、あくまで事業運営者に資金を貸付する立ち位置となりますので、運営事業をコントロールできません。

情報公開の透明性

情報開示の度合いは事業者により異なりますが、一般的なソーシャルレンディングに比較して情報開示の透明性は高い傾向にあります。

SLでは、貸付業法に基づき、貸付先の運営業者の同意がない中では、SL事業者として、情報を公開することが難しいのが実情です。

最近では、金融庁が情報公開を進める方針を示していますが、SL事業者によっても対応が別れているところです。

一方で、不動産CFでは、どこの住所にあるどの物件の運用であるか、予定収支はどのようであるかまで、公開がされている案件がほとんどです。

不動産特定共同事業者として自ら行う場合は、所有物件のことですから、情報を自分で持っていることの強みがあるのです。

不動産CF事業者「私、失敗しませんから」

不動産CFは、事業者自身がもともと不動産事業を行い、その延長線上でCF事業を展開しています。

つまり、不動産業者としても失敗するわけにはいかない、失敗したら、評判ガタ落ちというわけです。

また、SL事業者のように、貸付先業者が悪かったという言い訳もできません。不動産CF事業者自身の運営が悪かったということになります。

ということは、次の案件も大丈夫か?となるわけですから、信用問題となるため、事業継続も難しくなってしまう可能性もあります。

ですから、「私、失敗しませんから」なんです。

以上が不動産クラウドファンディングのリスクがソーシャルレンディングよりもリスクが低いと考える理由となります。

  • 不動産を所有してフルコントロール
  • 情報公開の透明性が高い。
  • 不動産CF事業者は、失敗できない

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