Real Estate Investment Trust
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本日の東証リート指数は、小安く始まりましたが、前場から後場にかけて戻す展開となりました。引けに近づくにつれて下落に転じましたが、前日比ほぼ変わらず。なお、本日は日銀の買い入れはありませんでした。

本日の売買代金は、およそ14,941百万円でした。値上がり銘柄20、値下がり銘柄21、変わらず3銘柄となっています。値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が拮抗していますが、出来高は急落しています。

種別としても一律売買が減少しておりますし、個別銘柄としても、特段の特徴もないように思えます。要するに、なかなかに興味の薄れた感じの能面相場ではありますが、逆にこんな日が何日か続くのであれば、その後下にも上にも行く展開も待っているのかもしれません。

国債先物が小幅続伸で引け、長期金利は横ばいの0.620%(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0ME1EU20140317

現物市場は、18日に20年債入札を控えて超長期ゾーンの重さが目立った。10年最長期国債利回り(長期金利)は同変わらずの0.620%で推移。(2014.03.17 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。

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さて、本日は週初なので、投資信託を取り上げたいと思います。もともと、一時期週初は投資信託を取り上げることにしていたのですが、それがしばらく途切れておりましたので、復活させたいと思います。また、Jリートの投資信託だけではなく、グローバルリートの投資信託についても取り上げていきたいです。

なので、Jリートとグローバルリートと隔週で交互にしていきたいと思います。今週は、グローバルリートということで、以前より人気のある国際投信投資顧問が運営するワールド・リート・オープン(毎月決算型)を取り上げます。

毎月決算型は、個人的には投資の対象に入れてはいないのですが、純資産額が大きなファンドですし、投資云々というよりも、その中身をたまに確認することで、海外のリートの状況が把握できるのではないかという観点であります。

純資産額が1兆円を超えているオバケファンドの新光 US-REITオープン も有名なのですが、ワールド・リート・オープン(毎月決算型)は4400億円とは言えども非常に人気があるという印象を持っています。毎月分配型以外の投資信託もeMAXIS 先進国リートインデックスあたりは、非常に運営がうまくいっているところでありますから、次回には取り上げたいと思っていますが、毎月分配型ではない1年決算型のうち純資産額が最大の投資信託であるにもかかわらず、いまだ47億円にしか過ぎないところも認識しておくべき点であろうかと思います。

さて、ワールド・リート・オープン(毎月決算型)の最新マンスリーレポートですが、作成基準日:2014年2月28日のものであります。
http://www.kokusai-am.co.jp/fund/pdf/monthly/149024.pdf?nc=1394773999000

設定来暴落率が58.5%となっております。これは分配金込ですし、その毎月の分配金には、税金がかかっていることからしますと、実際にどれくらい儲かっているのかは、そういったことをいちいち計算しなくてはわかりませんので、このあたりが毎月分配金型の難しいところかと思います。

1月末の基準価格が4,362円で2月末が4,439円と上昇しています。そのうちリート要因が169円となっており、米国リートとオーストラリアリートが牽引している格好です。為替要因としては、円高多少進みましたので、マイナスの21円、毎月分配金の支払いで65円のマイナスです。

ワールドリートと謳っているファンドですが、58.1%を米国リートで運用しています。これは、ワールドと言っても米国の市場規模をみたときに、どうあがいても割合を大きくせざるを得ないのでありますから、米国リートの成績が大きく影響することはやむを得ません。

ポートフォリオ配当利回りは、4.8%ということで最近少しずつ落ちてきています。とはいえ、4.8%というのは、ほかのグローバルリートの投資信託と比べれば、まだ高い方であります。これでも、実際の毎月分配金は、4.8%を超えるものを支払っているわけですから、たとえ成績が良いとはいえ、基準価格がすんなりと上がっていかないのが毎月分配金型と言われる投資信託です。

少し長くなりましたが、最後に、グローバルリートのトピックスです。かねてから、欧州リートを専門で取り扱う投資信託があったらいいなと思っていたのですが、このたび三菱U F J 投信から出るようです。
http://www.am.mufg.jp/text/20140307release.pdf

実は、今でも一つあるのですが、毎月分配金型でリーマン後散々にやられていますので、基準価格が常に低空飛行ということになっていますので、実際は投資可能な投資信託は皆無でありましたから、少し興味のある投資信託が新規設定されると感じた次第です。

米国リートであれば、ちょっとした海外口座を開設すれば、ある程度の情報収集は必要ですが、投資可能でありますが、欧州リートというのは、日本から見ると、本当に個別銘柄の情報が得られにくいわけでありますから、こういった投資信託が設定されて、レポートなどにより情報をもたらしてくれるのではないかと期待しているところです。

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