Real Estate Investment Trust
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株式やFXは、分離課税です。サラリーマンで株式で特定口座を選択されている人は、株式の譲渡利益や配当があったとしても、そのために確定申告をしている人はいないと思います。また、児童手当などには所得制限があるので、サラリーマンの人は職場においてよく所得が確認されると思いますが、その際、株式の譲渡利益などは、分離課税となっていますので、そもそも問題にならないですよね。

分離課税というだけあって、サラリーマンのサラリーとは分離されています。職場でも自分で言わない限り、株式による譲渡利益がどのくらいあるかは、他の人にわかることはありませんよね。

一方で、ソーシャルレンディングで得た利益は、総合課税です。総合課税ということは、サラリーによる所得に加算されて税金がかかるわけですね。ここが分離課税とは異なります。

この加算されることのサラリーマンにとっての不都合は、とりあえず2つあるかなと思います。

2つの不都合とは

まずは、税率です。株式やFXは、税率一律20%となっています。ですが、ソーシャルレンディングでは、総合課税ですから、所得によって税率が上がっていく、累進課税となります。

所得税の速算表
課税される所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円を超え 330万円以下 10% 97,500円
330万円を超え 695万円以下 20% 427,500円
695万円を超え 900万円以下 23% 636,000円
900万円を超え 1,800万円以下 33% 1,536,000円
1,800万円を超え4,000万円以下 40% 2,796,000円
4,000万円超 45% 4,796,000円

仮に、ソーシャルレンディングの利益を併せて、税率10%や20%になるのであれば、よいのですが、それを超えてくると、税金にとられる分が増えてきます。また、サラリーマンの所得だけであれば、ぎりぎり10%だとか20%という人はさらに注意が必要です。

仮に、ソーシャルレンディングをプラスしたことで税率が10%から20%になってしまったとします。そうなると、ソーシャルレンディングの利益分だけではなく、サラリーも含めた全額に対して、20%の税金がかかってしまいます。。。それぞれ控除額があるとはいえ、これは嬉しい話ではないですね。

サラリーマンの総合課税では、所得が目立つ。

サラリーマンの場合に注意すべき点はもう1つあります。個人的には、こちらの方が大きな問題で、ここがクリアされてこないと、個人的には、ソーシャルレンディングは始められないと考えています。

これも、総合課税によることの不都合です。ソーシャルレンディングの利益は、サラリーの所得に加算されてしまうのです。これにより、職場の手当や子供さんのみえる家庭では保育料も関係してくると思います。

そもそも分離課税は、分離されていますから、職場には把握されないのですが、総合課税ですと、確定申告をしたものが職場に把握されるのですね。ですから、仮に児童手当の所得制限に引っかかるとか保育料が高くなるということも起こり得ると思います。

ソーシャルレンディングは、雑所得ですから、年間の利益が20万円以下ですと、確定申告をする必要がなく、その場合は問題ありませんが、20万を超えた場合には、確定申告をする必要があるので、その場合、全体の所得がどのくらいになるかによっては、思わぬ影響があり得ます。

maneo(税金について)
https://www.maneo.jp/apl/help

国税庁
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1500.htm

そもそも、職場で、あれ? この人サラリーよりも所得が多いなと思われるだけでも、これはなんですかねというお問い合わせを受けるかもしれないので、個人的には、ちょっと面倒臭く思ってしまうのです。これが一番大きい。一般的にはまだ、ソーシャルレンディング? はあ? だと思いますよ。

ソーシャルレンディングは、最近、サラリーマンにおススメ! というくだりで、投資家の間では、非常に広まってきておりますが、ソーシャルレンディング単体の利益を20万円以下に抑えないととても面倒くさいことになり得ます。ということは、20万円の利益を得るための投資だと割り切った方がいいと思いますし、他にアフィリエイトの収入がある場合にも、アフィリエイト+ソーシャルレンディングの利益を20万円以下に抑えないと、確定申告をする必要があると思いますので、いろいろと気を使うことになりそうです。

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