Real Estate Investment Trust
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クラウドファンディングでは、事業者が破綻しないか、適切な運営がなされるかが重要なポイントです。

今回は、不動産クラウドファンディングを展開する株式会社グローベルスについて、取り上げたいと思います。

大家.comとは

大家.comは、株式会社グローベルスが提供する不動産クラウドファンディングのサービスです。主に賃貸用マンション不動産への出資となっており、エクイティ型です。

(エクイティ型とは)
【不動産クラウドファンディング】とは。~仕組みやシステム。利回りの比較~

不動産特定共同事業法に基づく電子取引業務ですから、運営者は、不動産特定共同事業法の許可を得ており、ネットで契約も完結します。

(不動産特定共同事業法とは)
【不動産クラウド】ファンディングの仕組みができるまで(不特法)。

最新の案件では、利回り7%が予定されており、即完になろうかと思いますが、募集が2/5からですので、出資したい人は急ぎましょう。

日本保証による保証(ポイント!)

他の不動産クラウドファンディングと異なるメリットがあります。大家.comでは、運用不動産に対する買取保障がつけられていることです。

クラウドファンディングでは、賃貸不動産の賃料のほか、不動産の売却益が分配金として支払われることになります。

仮に、不動産が予定していた賃料が得られなかったり、売却金額で売れなかった場合においても、一定金額を運営会社でカバーする仕組みがとられています。

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だいたい出資者保護ということですと、コチラの仕組みで終わることが多いのですが、大家.comの場合は、さらに日本保証という保証会社が買い取りの保証をしてくれることになっていますので、案件の元本割れリスクは、かなり抑えられているのではないでしょうか。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000065020.html

普通この保証契約だって、保証料があるので、案件の利回りも低下しがちですが、第1号案件4.0%、第2号案件7.0%と頑張っていると思います。

事業者の株式会社グローベルスとは

ここからは、大家.comの事業者である株式会社グローベルスについて、深堀りしていきたいと思います。リートとの意外な接点もあります。

株式会社グローベルスは、グローベルシリーズとして、マンション分譲を中心に戸建や商業施設までの不動産に関する事業を展開しています。

昨今では、クラウドファンディング事業にも参入し、それが大家.comです。

親会社プロスペクト

親会社は、株式会社プロスペクト(3528)です。リート投資をされている方であれば、少しピンときませんか。2010年に日本賃貸住宅投資法人と合併したプロスペクト・リート投資法人ですね。

プロスペクト・リート投資法人のスポンサーは、カーティス・フリーズ率いる(株)旧プロスペクトでしたが、この旧プロスペクトとプロスペクトは、似て非なるものです。

(株)旧プロスペクトは、カーティス・フリーズ氏を会長とする不動産ファンド会社でした。当時、4つの投資法人に出資し、プロスペクト・リート投資法人のスポンサーであるとともに、グローベルスの大株主でもありました。

(株)旧プロスペクト時代のカーティス・フリーズ氏のことは、以下の記事でも少し触れています。

【REIT今昔物語】日本賃貸住宅投資法人(8986)、アップル外資の出資と日本初のリートTOBの末に。

2010年にカーティス・フリーズ氏がグローベルスの社長に就任し、2014年には、子会社としていた(株)旧プロスペクトを吸収合併し、商号を株式会社プロスペクトとしました。

ここでグローベルスの名前が消えますが、2020年に株式会社プロスペクトの子会社であった株式会社キーノートの称号を変更し、グローベルスとしています。

非常に複雑な名称変更をしていますね。そのことにも関するのですが、カーティス・フリーズ氏は現在代表取締役はひいており、Jトラスト(8508)の藤澤氏から現社長の泉氏へと引き継がれています。

カーティス・フリーズ氏が英国の自身がトップを務めるファンドを高価買取したとか、報告書の遅延とか、継いだ田端社長ら経営陣と大株主伸和工業との対立、Jトラスト藤澤氏の登場など、様々なことがあり、現在の状況に落ち着いています。

こうした混乱の末に、現体制としては、事業を落ち着いて進めていこうという流れになってきていますので、今後は、大家.comのみならず、今までも推し進めてきた不動産事業と太陽光事業に注力されるものと思います。

なお、先ほど日本保証の保証が付くということを取り上げましたが、この日本保証は、藤澤氏率いるJトラストの傘下の会社ですから、結び付くべく結び付いたといえます。また、藤澤氏自身がプロスペクトの会長ですから、日本保証との関係は、しっかりしたものといえます。

ファンドの利回り平均

58件(2023.2.25時点) 平均年4.3%
※運用期間が1年に満たない場合は、1年に換算

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