Real Estate Investment Trust
a0002_001041
 

本日の東証リート指数は、前場は寄り付きから戻し、一時1951.04まで上りましたが、後場の開始直後に急落。前日比マイナスで引けました。日経平均は堅調でしたが、その分債権が軟調となり、ひいてはリートも身動きがとりにくくなった展開かと思います。

値上がり銘柄14、値下がり銘柄33、変わらず2銘柄となっています。

個別では、アドバンス・レジデンス投資法人(3269)-3.33%と急落する一方で、昨日急落した積水ハウス・SI レジデンシャル投資法人(8973)+3.28%とその急落を1日で打ち消す反発を見せるなど、あまり上下の理由が見えない相場です。

国債先物が急反落で引け、長期金利0.265%に上昇(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0V62BQ20150127

現物市場は長期ゾーンを中心に軟調。「ポジションがロングに傾いていた参加者から売りが出たのではないか」(国内証券)という。10年最長期国債利回り(長期金利)は同4.5bp高い0.265%に上昇した。

また、20年債入札があった22日以降、不安定な地合いが続く超長期利回りも乱高下。流動性供給入札の結果発表後に大きく買われる場面があったが、「20年・1%割れを買い進むことへの警戒感が強い」(国内証券)として、終盤にかけ再び売られた。(2015.1.27 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。

===================================================

さて、本日は、まず以下の記事をご紹介します。

【鈴木雅光の投信Now】東証REITはどこまで上がるのか?(サーチナ)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2015&d=0126&f=business_0126_042.shtml

国債利回りと、J-REITの配当利回りの差(スプレッド)が縮小していることだ。両者のスプレッドは昨年5月に3%を割り込んだ。市場関係者の間では、3%が理想のスプレッドと見られていたが、現在のスプレッドは2.7%程度まで縮小している。日本国債に対して、不動産投資のリスクプレミアムは3%程度というのが、スプレッド3%の根拠であり、それを割り込んでいる状況は、J-REITがやや割高な水準にまで買われていることを意味する。その調整が、どこかの段階で入る可能性は否定できない。(2015.01.25 サーチナ)

個人的には、現在の東証リート指数は、すでに利回りだとかなんだとかという理由付けは難しくなってきている領域に入っていると考えております。個人投資家目線では、インカムを理由とした投資はなかなか難しいのではということです。

ただ、投資信託や銀行など何かを買わなくてはならない投資家にとっては、ほかのアセットとの相対的な有意さによって、消去法の結果として選ばれるということは、あるのではないかと思われ、その際にスプレッドの推移というのは、一つの材料になるものと考えます。なお、このスプレッドの推移は、毎週末あたりの記事で書いておりますので、ご参考ください。

次に、住宅価格指数が発表されています。

住宅価格指数が首都圏1都3県いずれもMoMプラスに、不動研(ケンプラッツ)
http://www.reinet.or.jp/wp-content/uploads/2015/01/5b6d9b606ffa9501c09865aa948f1ab7.pdf

2014年11月の住宅価格指数は、首都圏総合が前年同月比(YoY)+5.08%、前月比(MoM)+1.08%の83.91ポイントと3カ月連続で上昇した。地域別では、東京都がYoY+6.97%、MoM+0.91%の91.00ポイント、神奈川県がYoY+4.29%、MoM+1.55%の81.32ポイント、千葉県がYoY-0.72%、MoM+0.71%の65.39ポイントと2カ月連続上昇、埼玉県がYoY-0.59%、MoM+1.50%の68.17ポイントだ。1都3県ともMoMプラスに転じている。(2015.01.27 ケンプラッツ)

なお、この不動研住宅価格指数とは、昨年まで東証住宅価格指数と言われていたものを不動研が引き継いだものでありまして、もともとこの東証住宅価格指数は、リートの価格と連動しているとの研究結果もありましたので、当ブログでもその推移を追ってきておりますが、この価格指数についても、今年の伸びは顕著なものとなっていることがわかります。

スポンサーリンク

コメント

この記事へのコメントはありません。

コメントする


※メールアドレスは公開されません。