Real Estate Investment Trust
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本日の東証リート指数は、寄り付きから40ポイントの下落となりましたが、昨日と同様に、寄り付き以降1日を通じて戻していく展開になりました。東証リート指数の下落率は2%にも満たない水準であり、5%以上下落した日経平均とは異質な相場です。

本日も日銀が2億円買い入れています。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/etfreit.pdf
※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

さて、本日は長期金利が0.89%程度と落ち着いていましたので、最近の傾向からそのことが下支えになったものと思われます。

長期金利終値、0・890%に低下(産経)
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130530/fnc13053017000013-n1.htm

東京株が大幅下落した影響などで国債の買いが広がり、利回りの低下が進んだ。市場では「国債相場はこのところ上下に振れが大きくなっており、しばらく荒っぽい動きが続く」(国内証券)との見方が聞かれた。(2013.05.30産経)

ここ最近、「株が大幅下落→国債へ資金流入→国債利回り低下→リートの下支え」というような流れが意識されているようですが、そうなると、株が上がれば、リートが下がるとなってしまうのは、悩ましいものですね。

とはいえ、5月のリート相場に言えることなのですが、リート自体に何か悪材料がでたわけではなく、あるとすれば、日銀の購入残額の低下であります。本日も土地持ちにはポジティブなニュースが出ています。

地価上昇地区、半数超す 大都市で回復基調(日経新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXDASGC2901U_Z20C13A5EE8000/

 地価の回復傾向が広がってきた。国土交通省が29日発表した4月時点の地価動向報告によると、全国150地区の53%に当たる80地区が3カ月前に比べて上昇した。上昇は1月時点から29地区増え、現行調査が始まった2008年10月以降、初めて半数を超えた。大都市圏の商業地の上昇が目立ったほか、住宅地も堅調だった。(2013.05.30日経新聞)

長期金利が上昇し続けるのであれば、それはネガティブニュースになるのでしょうが、1%を大きく超えてくることはいまだありませんし、その長期金利についても、日銀が金利変動抑制措置を実施するという以下のような記事が掲載されています。

日銀の長期国債買い入れ、頻度高め金利変動抑制(日経新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO55623170Q3A530C1EE8000/

 日銀は月8回実施している買い入れを6月以降、10回以上に増やす考えを示した。長期国債の買い入れが頻繁にできるようになれば、金利が急騰しても、すぐに日銀は大量の資金で債券を買い、金利上昇を抑えやすくなる。毎月の買い入れ回数が多いほど、月末に向けて市場調節の手法が手詰まりになる可能性も低くなる。(2013.05.30日経新聞)

とはいえ、あまり長期金利とリート指数が相関関係になっても、厄介でもありますので、なかなか難しいとは思いますが、分配金の増額リリースが目立つようになる展開が待ち遠しいところではありますが、その意味では、代表的なオフィス系リートである、日本ビルファンド投資法人(8951)の次期分配金の発表が待たれますが、まだちょっと先のことでしょうか。

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