Real Estate Investment Trust
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本日の東証リート指数は、寄り付きから日中右肩下がりの相場となりました。ただ、本日のところは、16ポイント程度の下落ということで、通常どおりの調整幅とお感じになられた方は多いのではないでしょうか。日経平均と同じような感覚ですが、Jリートは週ベースで割と踏ん張っていますし。

本日の売買代金は、およそ21,315百万円でした。先週最も盛り上がった週初の2分の1水準です。値上がり銘柄8、値下がり銘柄32、変わらず1名柄となっています。

本日は、オフィス系の出来高も減少し、日本プロロジスリート投資法人(3283)の266,545千円といった売買代金なんかは、前回いつ見たかの記憶がないくらいです。週初からといいますか、週初だからか、たいへん静かな今週の幕開けとなりました。

ただ、微上昇銘柄や微下落銘柄が散見されますように、積極的に買う向きは当然ないものの、積極的に売る向きもそんなにないように感じました。上に行くには、とりあえずパワー不足であることは明らかかと思います。

長期金利終値、0・640%に低下(産経ニュース) http://sankei.jp.msn.com/economy/news/131007/fnc13100718550012-n1.htm

 週明け7日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(330回債、表面利率0・8%)の利回りが前週末終値より0・010%低い0・640%となった。

米国の財政問題をめぐる与野党の対立解消の動きが見られないことや、東京株が軟調に推移したことを受け、安全資産とされる日本国債が買われて利回りは下がった。その後は持ち高調整の売りも入り、もみ合った。(2013.10.07 産経ニュース)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。

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本日の東証リート指数は、週初から下落となりました。基本的に米議会次第となっている状況ですが、先週末より休みの間に何も進展がなかったわけですから、週初から出来高が積み上がらない中で下落というのも違和感なしの展開でしょう。

さて、本日のトピックスですが、最近上場ニュースが飛び交っているREIT市場ですが、昨日のニュースは佐川急便の件であります。ただ、REITとはいっておりますが、「私募」ということですので、上場はされません。

SGホールディングス、REIT活用で1000億円規模の資金調達検討(産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/131006/biz13100601170000-n1.htm

 佐川急便を傘下に持つSGホールディングスが、不動産投資信託(REIT)を活用して1000億円規模の資金調達を検討していることが5日、分かった。インターネット通販の普及で宅配便の取り扱い個数が急速に拡大する中、調達した資金を活用して配送網強化などにつなげる狙い。
佐川グループは4月、不動産の運営・管理などを手がけるザイマックス(東京都港区)と共同で、資産運用会社「SGアセットマックス」を設立。同社がREITの立ち上げ準備を進めており、認可が得られ次第、組成する。投資家などから出資を募り、3~5年かけて1000億円まで規模を拡大する。REITの運用対象には佐川グループの物流センターや営業拠点などを組み入れる方向だ。(2013.10.06)

上記の記事には、はっきりとは書かれておりませんが、他の報道記事からこれは私募であり、上場される予定ではないようですが、このように直接物流施設を使用している企業がその施設をまとめて不動産証券化するという動きは、なかなかに刺激的と言いますが、ワクワクしてしまうニュースではあるわけです。

私募リートというのは、そんなに直接上場リートには関係ないとも思えるのですが、私募リートが上場となるケースもありましたし、以下のように不動産情報を見ているとたまに私募リートによる物件取得ニュースもあったりで、不動産市場にも一定の存在感があるわけです。

【売買】代々木の大型マンション、CLSAから三井不の私募REITへ(日経不動産マーケット情報)http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/nfm/news/20130926/633609/

三井不動産プライベートリート投資法人は2013年7月、渋谷区代々木にある賃貸マンションを取得した。売り主は、香港のCLSAキャピタルパートナーズが組成したサイプレス特定目的会社だ。(2013.10.02)

こういった不動産証券化ということが一般的によく知られた手法になってくるとすれば、Jリートに投資したことのない投資家の方にとっても、怪しい商品ではないといった感覚を持ってもらえるのではないかとも思いますし、むしろ上場リートは結構鏡張りになっていますよということの利点を知ってもらえたら良いと考えます。

その意味でも、今回の佐川急便という、よく知られた企業が私募ではありますが、REITの組成に乗り出すといったニュースは、悪くない動きではないかと思う次第です。

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