Real Estate Investment Trust
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さて、本日は、年の最終日ですので、今年のJリート(REIT)と題しまして、この1年間をデータ等とともに振り返ってみたいと思います。

まず、2013.01.04の大発会時東証リート指数は、1141.37でありましたので、昨日大納会1515.01と比べると、370ポイントほどの上昇となりました。指数的には、30%上昇しているということで、TOPIXと比べると、控えめではあるのですが、配当金込となりますと、とても良好なパフォーマンスであったように思います。

また、リーマンショック後苦難の道を歩んでこられたJリート投資家の方々にとっては、苦が報われた年になったのではないでしょうか。個人的にも同様なのですが、こりもせず、まだほとんどを利益確定せずに保有することにしましたので、その意味での報われはまだ先になりそうです。

なお、今年の最高値は、3月27日の終値である1700.91、最安値が大発会の場中につけた1092.85であります。年初日の安値を今年は一度も割り込まずに来たわけですから、強かったですね。

さて、その他のデータですが、今年は6件が上場し、その金額は4524億円と06年(12件、6763億円)以来の盛り上がりだったそうです。06年というのはまさにリーマン前だったわけですが、それ以来のことです。

また、今年は、Jリートによる物件取得も活発化しました。

J-REITの不動産取得活況 43銘柄の時価総額は7兆円超え(全国賃貸住宅新聞)
http://www.zenchin.com/news/2013/12/post-1576.php

 REIT(不動産投資信託)の不動産取得が活況だ。オフィスビルや商業施設、賃貸マンション等の取得額は、2013年に2兆2000億円を超え、7年ぶりに過去最高を更新する。
一般社団法人不動産証券化協会が発表したレポートによると、Jリート上場全43銘柄の時価総額は、7兆2561億円(11月末現在)。これは2年前の約2倍に当たる。(2013.12.17全国賃貸住宅新聞)

また、日銀の買い入れ1400億円に達しました。

日銀、ETFを118億円購入 前回より減額、REITは1億円(日経新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFL050SD_V01C13A1000000/

 日銀は5日、不動産投資信託(REIT)は1億円購入した。REITの買い入れは10月31日以来。
今回のREIT購入で日銀が公表している買入結果を足し合わせたREIT購入累計額は1400億円と、日銀の2013年末見通し(1400億円)に達した。黒田東彦総裁は6月の記者会見で「1400億円は上限ではない」と見通しに達した後も買い入れを続ける構えを表明している。(2013.11.05日経新聞)

ちなみに、上記記事以降、さらに日銀は合計10億円の買い入れを実施しています。この日銀ネタは、春先のJリートを大いにちょっとしたバブに引き入れてくれたものですが、最近はすっかりと表立った材料にはならなくなったという点は、良い傾向です。

今では、加えてGPIFによるJリート組み入れの報道もなされており、そちらの動向が気になるところではあります。

10年国債の利回りにも注目が集まりました。黒田日銀が発足した4月には一時0.5%を切る超低金利となりましたが、米金融緩和縮小思惑ショックにより0.9%にまで急騰し、Jリートは急落しました。その後徐々に落ち着きを取り戻し、10月には0.6%を切るところまできています。

年末に再び米金融緩和縮小が今度は確定となってから、じわじわと上昇し、0.7%を超えてきたわけですが、年末の強さを見ている限りでは、まだ目線は違うところにあるようです。

なにはともあれ、今年は、Jリートにとって、収穫の多い年であったことに違いはありませんでしたね。オリンピックも開催が東京に決定し、また、デフレ脱却の入口が見えてきたとも言われております。そういった期待と思惑がJリートの相場を押上げているとも言えるでしょう。

それでは、リート投資家の皆さま、今年もおつかれさまでした。

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