Real Estate Investment Trust
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本日の東証リート指数は、5日続伸。チャートの形としては、日経平均と同じ曲線を描いているように見えますが、日経平均が大幅下落となった一方で、上昇といった結果になりました。寄り付きからGUでしたが、下げ幅は大きくはなく、戻したあとの引け際の下げ幅もたいしたことがなかったためです。

本日の売買代金は、およそ43,432百万円でした。先週末に400億円を超えてきましたが、引き続き400億円を超えて盛り上がっています。週初からこのような大商いになるとは、といった感じです。値上がり銘柄31、値下がり銘柄9、変わらず1名柄となっています。

本日は、オフィス系のリート郡が大盛り上りでした。200億円を超える売買代金を記録しています。ただ、旗艦銘柄である日本ビルファンド投資法人(8951)ジャパンリアルエステイト投資法人(8952)は商いを伴って-2.09%-0.86%の下落となっています。

相当数の利益確定が出ているようですが、多くのオフィス系銘柄は新たな買いが入ってこなしていますが、さすがにユナイテッド・アーバン投資法人(8960)を加えたオフィス系トップ3の大型銘柄を支えるまでには至らなかったようです。

長期金利、0・680%で変わらず(産経ニュース) http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130930/fnc13093017590015-n1.htm

 週明け30日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(330回債、表面利率0・8%)の利回りが、前週末終値と同じ0・680%だった。
朝方は、東京株が大幅下落したことを受けて安全資産とされる国債が買われ、利回りが低下した。その後は株価の下げ渋りを受けてもみ合い、利回りが一時上昇に転じる場面もあった。(2013.09.30 産経ニュース)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

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さて、本日SIA不動産投資法人の公開価格が仮条件の下限価格である450,000円にて決定となりました。以下の過去記事でも取り上げておりますが、府中市のJタワーが旗艦物件なのは何かの間違いではと思ってしまった次第ですが、今回の公開価格には、それだけ物件の迫力に欠けるといった印象が含まれていることになるのかもしれません。

[過去記事]
【新規上場】SIAグループがオフィス系SIA不動産投資法人(3290)を上場

府中市のJタワーは、以下のとおり、2004年の11月にシンプレクス・インベストメント・アドバイザーズが日本製鋼所から簿価は160億円よりも45億ほど高く買い取った物件であります。

このJタワーですが、最大のテナントである損保ジャパンが退去予定となっており、利回りとしてはそれを折り込んでいると思われますが、そういった物件に関しての疑念やSIA不動産投資法人自体のスポンサーとしての信用性が相まって今回の公開価格の下限決定となったものと考えます。

現在のJリート相場全体の熱からいって、下限決定というのはよほどのこととも言えますが、個人的には、逆に府中市のJタワーが埋まれば、今後の伸びしろはないこともないと思っています。ただ、すでにLTVは50%ちょっとということで、その意味での伸びしろは限定的ではあります。

ただ、LTVが50%を超えているということよりも、投資法人が今後の成長戦略をどのように考えているかといった点がより重要かと考えます。我々投資家としては、投資法人からその道筋が示された時点において、あらためて購入を検討しても遅くはないのではないでしょうか。

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