Real Estate Investment Trust
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本日の東証リート指数は、寄り付きからこのままヨコヨコに終始して引けるのかとも思えましたが、引けにかけて急上昇。あれ、あれ、と言っていたら、急落戻しで結局のところ前日比あまり変わらずといった、なんともお騒がせな引け際となりました。

値上がり銘柄11、値下がり銘柄29、変わらず1銘柄となっています。また、本日の売買代金は、12,817百万円程度でした。東証リート指数の印象よりも値下がり銘柄が多くなっており、引け際に激しく動いた割には売買代金もさえませんでした。

旗艦銘柄である日本ビルファンド投資法人(8951)の商いも通常通りかもしくは低調気味なレベルでありましたし、この銘柄の値動きがそのまま東証リート指数の形になっている感があります。

個別銘柄では、昨日先々の分配金という意味では、微妙な公募増資のリリースを行ったGLPリート投資法人(3281)2%弱の下落となっております。また、良いニュースが続いているホテル業界を反映してか、ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)が40,000円台に乗せて本日も引き続き維持しています。

国債先物は小幅続落、長期金利0.770%に上昇(ロイター) http://jp.reuters.com/article/treasuryNews/idJPL4N0GZ3XF20130904

4日の国債先物は小幅続落。前場は9月国債大量償還対応や日銀買入効果など良好な需給環境が意識されたことで反発地合いとなった。3日の米10年債利回りが一時2.902%と大幅に上昇したにもかかわらず、円債への影響が限られたことについては、前日の10年債入札が想定以上に強かったことに加え、期待通りに残存5年超10年以下の日銀オペが通告されたことが背景にあるとの指摘が出ていた。(2013.09.04 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

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さて、本日は、SIA不動産投資法人の新規上場の件を取り上げます。

SIA不動産投資法人が新規上場、10月9日に東証へ(株式経済新聞)
http://kabukei.minkabu.jp/market-economy/180063/

SIA不動産投資法人<3290.T>が10月9日に東証へ新規上場する。上場に際して7万4700口の公募増資とオーバーアロットメントによる上限3735口の売り出しを行う。公開価格決定日は9月30日。同投資法人はオフィスビルや商業施設への投資を行っている。(2013.09.04)

主幹事はSMBC日興証券とのことで、想定価格は500,000円ほど。計7万8,435口で約392億規模となります。

親は、シンプクレス・インベストメント・アドバイザーズであります。SIAグループを形づくている会社の持ち株会社のようです。主なグループ会社としてシンプクレス不動産投資顧問株式会社というところが、国内外の投資家に対するアセットマネジメント・ファンドマネジメント事業を行っています。

つまり、シンプクレス不動産投資顧問株式会社が運用してきたオフィスや商業施設などのファンド運用の経験を活かして、ということのようです。SIAグループの設立は、平成14年ということでありますから、リーマンの荒波こそ経験はしていることになりますが、新興といえば新興と言えそうです。シンガポールに上場されているSIAエンジニアリングとは無関係なんですよねえ。

このシンプクレス・インベストメント・アドバイザーズが100%スポンサーということでありますから、親力としては、ショック時に売られることは確定のリートということになります。

ちなみに、投資先としては、東京経済圏を中心として地方都市もありというスタンス。Aクラス及びBクラスのオフィスビルに7割以上を投資し、残りで商業施設で運用するようです。旗艦物件は、府中市のJタワーなんでしょうか。何かの間違いでしょうかね。

執行役員の勝野氏は、ホテルの経験が長いようです。ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)の所有しているホテルにもいくつかみえたようです。

それにしても、最近物流系の上場が多かったですから、久々のオフィス系リートの上々ですね。

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