Real Estate Investment Trust
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本日の東証リート指数は、下落。寄り付きから本日の最安値である1889.96をつけると、後場には一時1900台まで戻すも、引け際に急落し、前日比-21.46。

全体としては、上昇銘柄11、下落銘柄25、変わらず2となりました。昨日の記事でも少し触れましたが、米国リートが先週末に大幅下落となっており、Jリートもその流れを汲むかのような週初となりました。

個別銘柄では、三菱商事系による買収が報じられたMIDリート投資法人(3227)+17.13%の爆上げ。分配金が上昇となる公募増資をリリースした星野リゾート・リート投資法人(3287)+5.28%など。

国債先物は小反落、長期金利0.340%に上昇(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/jptokyomarket/idJPL4N0XA2NR20150413

現物債は20年債入札を意識した業者の持ち高調整から超長期ゾーンが弱含みで推移。長期ゾーンは先物に連動性を強め、方向性が出にくかった。翌日に入札を控える5年債は調整を入れず、強含みとなった。日銀の国債買い入れオペは、残存5年超10年以下がしっかりした結果に収まった。

朝方に3月企業物価指数や2月機械受注、日銀金融政策決定会合(3月開催分)、の議事要旨などが発表されたが、市場の反応は限られた。また、黒田東彦日銀総裁の支店長会議でのあいさつ、日銀地域経済報告も材料視されなかった。10年最長期国債利回り(長期金利)は同0.5bp上昇の0.340%。(2015.04.13 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。

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さて、個人的に購入対象とはなりえない銘柄でありましたMIDリート投資法人(3227)が本日+17.13%となっています。その材料は、以下の報道であります。

関電系REIT運用会社、三菱商事系が買収(日経新聞)
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/ma.aspx?g=DGXLASDF10H29_10042015EE8000

不動産投資信託(REIT)運用会社の三菱商事・ユービーエス・リアルティ(東京・千代田)は10日、同業で関西電力系のMIDリートマネジメント(大阪市)を買収すると発表した。関電子会社のMID都市開発(同)から株式の65%を取得する。国内のREIT運用会社が同業他社に出資するのは初めてで、運用総額は1兆2千億円強と最大になる見通しだ。(2015.04.13 日経新聞)

同日、投資法人のホームページでも情報がリリースされております。
三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社との一連の取組みに関するお知らせ

ちなみに、三菱商事・ユービーエス・リアルティは、三菱商事UBSリアルティは三菱商事とスイス金融大手UBSの合弁会社で、現在、日本リテールファンド投資法人(8953)産業ファンド投資法人(3249)を運用しています。

もともと、MIDリート投資法人(3227)といえば、ツイン21への投資比率が高すぎることから、入居する大借主パナソニックから、賃料減額を求められ、分配金を大幅に減らしてきた、非常に厳しい立場を強いられることとなった銘柄であります。

個人的にも、過去に所有しておりましたが、関西電力傘下になった以降も、明るい見通しがないままでありましたので、すべて売却して済みです。MIDグループというのは、松下興産株式会社、松興建物管理株式会社が発祥で、松下電工と密接な関係があったわけですが、不動産事業を松下興産株式会社より営業の譲渡を受け、その後、関西電力傘下となり、さらに関係が希薄化し、そのうちパナソニックがツイン21から退去するなどすれば、エライことになることがささやかれていたことが最大のリスクであります。

その意味では、今回の買収がなされたとしても、そういったリスクが消えるわけではありません。関西電力よりも三菱商事の方がいいだろうということで、17%超も買われたということでしょうが、いわゆるツイン21の呪縛が消えるまでは(簡単に消えることはないでしょうが)、なかなか難しい銘柄だと考えています。

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