Real Estate Investment Trust
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本日の東証リート指数は、寄り付きからズルズルと下げる展開。後場に入り、若干戻すも、下げ幅拡大の前日比-14.89。

全体としては、上昇銘柄6、下落銘柄29、変わらず5となりました。

個別銘柄では、日本ビルファンド投資法人(8951)-1.59%ジャパンリアルエステイト投資法人(8952)-1.22%と旗艦銘柄が続落。オフィス系銘柄のほとんどが1%超の下落。

国債先物は大幅続落、長期金利0.470%に上昇(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0WC2ET20150310

現物債も同様に入札低調を確認すると、長いゾーンを中心に利回りへの上昇圧力がかかった。外為市場で円安が進行したことも材料視された。国内銀行勢や保険会社の処分売りとの観測が出ていた。中期ゾーンも軟調。イールドカーブはベア・スティープの形状。10年最長期国債利回り(長期金利)は同4.5bp高い0.470%と2014年11月20日以来の高水準を付けた。(2015.3.10 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。

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本日の国債相場は、引き続き低調であり、10年債利回りは、2014年11月以来の0.470%まで上昇しております。「国債は流動性が薄くなり、金利が上下に振れやすくなった」(大手証券)や「財務省がこの日実施した入札で購入希望が少なかったことから、国債の需要が減っているとの見方が広がった。」など言われておりますが、これに伴ってJリート相場も重たい動きとなっています。

今週は、引き続きこの長期金利の動きに振られる展開が脳裏をよぎるところですし、海外リートも米国リートが下落基調が続いているところでありますし、豪州リートS&P/ASX200 A-REIT Indexが-3.69%など、昨日も下落しているところが散見され、なかなか耐えの相場となっている感があるところです。

さて、昨日のリリースですが、大和ハウス・レジデンシャル投資法人(8984)が公募増資を発表しています。

大和ハウス・レジデンシャル投資法人が投資口の追加発行、5棟取得を発表(japan-reit)
http://www.japan-reit.com/meigara/8984/topic/2015/2281

大和ハウス・レジデンシャル投資法人が投資口の追加発行を行う。発行口数は36,000口、オーバーアロットメントによる売出し3,600口。これにより発行後の投資口数は5.3%増の787,340口となる予定。調達額は約100億円を見込み、併せて発表した物件の取得資金に充当する。(中略)これによりポートフォリオ全体の規模は7.5%の2,553億円となる。これらに伴い第19期(平成27年8月期)業績予想を修正。上記5棟の賃貸収益が寄与し、前回予想比5.4%増益を見込む。内部留保より194百万円を取り崩し、投資口数が増加するも1口当たり分配金は4,350円と前回予想を0.6%上回る見通し。併せて第20期(平成28年2月期)業績予想を発表。5棟の通期稼働により前期予想比0.6%増益を見込む。内部留保より199百万円を取り崩し1口当たり分配金は4,380円となる見通し。(2015.03.09 japan-reit)

第19期予想 4,325円→4,350円
第20期予想 4,350円→4,380円

同じ大和ですが、大和ハウスリート(3263)の分配金の上方修正幅に比べますと、あれまあ、どうしちゃったんですか、といったものとなりました。しかも、第20期予想につきましては、内部留保の取り崩し分を合わせてこの程度ですから、なんための増資か、おそらく投資法人としては、規模拡大のための投資ということなのだと思われます。

これは、現物不動産でも同じでありますが、規模が拡大すれば、空き部屋になったときの全体に比してのマイナス割合が減少するわけですから、理由にはなるのでしょうが、この時期なのは、決算前だからでしょうかねえとか、売り主が大和ハウス工業ですしねえといろいろと勘ぐってしまうところもあるわけであります。

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