本日の東証リート指数は、予想された寄り付きGUで一気に本日の終値付近にまで上昇。その後、前場は利益確定におされた格好となりましたが、後場はじり上がりで日経平均よりもやや良い形で引けた感があります。
値上がり銘柄41、値下がり銘柄0、変わらず0銘柄となっています。また、本日の売買代金は、18,972百万円程度でした。180億円台に乗せてくるのは8月1日以来ということで、その意味ではまさにオリンピック祝儀ですね。
ただ、盛り上がったのは、オフィス系と住宅系でありまして、商業物流系は、ジャパンホテルリート(8985)の高商いがなければ、通常レベルとなっておりました。
個別銘柄では、ジャパンホテルリート(8985)が+5.45%、前場はリート銘柄中トップの上がり幅ということで、さもありなんでありましたが、引けてみればプレミア投資法人(8956)の+5.69%とトップリート投資法人(8982)の+7.67%となりました。
国債先物が大幅反発、長期金利は4営業日ぶり0.750%(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0H21XM20130909
国債先物中心限月12月限は前週末比47銭高の143円29銭と反発して取引を終えた。2020年夏季五輪開催都市が東京に決定したことで、株高・円安が進行。外部環境は逆風だったが、日銀買入による需給引き締まり効果に加えて、10年ゾーンを中心に一部投資家から買いが入ったことで上値を試す動きとなった。10年最長期国債利回り(長期金利)は一時同3.5bp低い0.750%と4営業日ぶりの水準に低下した。(2013.09.09 ロイター)
※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→
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さて、本日の東証リート指数は、40ポイントの大幅上昇となりました。久しぶりの上がり幅というわけですが、東京オリンピック決定という材料を前に少なくともいったんはこのくらい上げておかないとアカンということかと思います。
帝国ホテル(9708)がなかなか寄り付かず、藤田観光(9722)などの他のホテル銘柄も10%以上の上昇となる中で、ジャパンホテルリート(8985)が+5.45%というのは、個人的にはまだ消化不良に感じているところもあるのですが、そこは一般株に比してリートやジャパンホテルリート(8985)自体のローカル感を表現していると思いたいところです。
また、MIDリート投資法人(3227)が前場の時点では、0.5%程度の上げ幅であったことは、実にしっくりきていたのですが、14時あたりからの上昇には違和感を感じましたので、全体としても14時以降の上げ幅は余分だったかもしれません。
なお、どこに物件を持っているなどのいろいろな思惑の中で、トップリート投資法人(8982)が+7.67%となっていますが、この法人の最近の実績や出来高具合からは、このあたりが本日の思惑一番地であるように思えます。
さて、Jリート全体の利回りは、JAPAN-REIT.COMによると、本日で4%ちょうどということですが、オリンピックという観点のみからこれ以上過度な何かを求めるというのは難しいところかと思いますが、個別でやはり外国人観光客の増加といったあたりからホテル銘柄がさらに脚光を浴びるようですと、関連銘柄は物色されることと考えます。
また、全体としても、地価上昇だとか賃料上昇といったところがテーマになってきたタイミングでは、不動産株とともに強含む場面もありそうです。
ただ、本日の傾向から見ましても、MIDリート投資法人(3227)と阪急リート投資法人(8977)は大阪という以前に当然ですが、福岡リート投資法人(8968)といった東京ではない銘柄は、相対的に上がり幅は限られてくるように思います。
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