Real Estate Investment Trust
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本日の東証リート指数は、寄り付き後から1400台を回復すると、場中その水準を下回ることなく、ほぼ本日の高値付近で引けるという強い展開となりました。

値上がり銘柄37、値下がり銘柄4、変わらず0銘柄となっています。2日連続の全面高ですね。また、本日の売買代金は、25,920百万円程度でした。昨日よりもさらにボリュームを乗せてきましたが、上げ幅は限定的となりましたので、ある程度の売りが出ているものと思われますが、それを吸収しての続伸となっています。

住宅系は売買代金としては、本日とても盛り上がっています。また、相変わらず物流系は、日本プロロジスリート投資法人(3283)が一人頑張っている状態です。産業リート投資法人(3227)は、出来高を伴って-2.12%の下落です。

個別銘柄では、大和証券オフィス投資法人(8976)+3.75%がトップ上昇率ですし、旗艦銘柄である日本ビルファンド投資法人(8951)ジャパンリアルエステイト投資法人(8952)も上々の出来高を保っています。

夜間取引で国債先物は強含み、海外勢が買い戻し(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0H64C220130911

 国債先物は小幅続伸、長期金利0.740%に上昇。11日の国債先物は小幅続伸。前場はシリア情勢の緊張緩和や中国の景気回復期待などを背景に、前日の米独国債が売られた流れを引き継いだ。後場の中盤以降に、株式相場の上値が重くなると、短期筋からの買い戻しがみられた。(2013.09.11 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

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さて、本日の東証リート指数は、引き続きの上昇で、3日で100ポイント近くの上げ幅となりました。東京オリンピック決定をきっかけとした建設株や他の五輪銘柄が利益確定におされ、不動産株も-4.18%の下落となる中で、リート指数は、続伸となったわけです。

これは、オリンピックという観点のみ、を超えた期待が上乗せされている、もしくは上乗せされていると見せかけたマネーゲームに突入しているかのどちらかと考えます。

五輪に沸くREITに「2016年問題」(日経新聞)
http://www.nikkei.com/markets/column/scramble.aspx?g=DGXNMSGD1102G_11092013000000

もともと国内景気が上向いていたところに五輪開催決定が重なり、「インフラ整備などが進んで経済成長が促されるとの期待が高まった」(ドイツ証券の大谷洋司シニアアナリスト)ためだ。景気浮揚で企業収益が一段と改善してオフィスや商業施設の需要が増え、賃料上昇によるREITの収益拡大も見込めるという構図だ。こうした期待を反映して、東証REIT指数は五輪開催決定直後の9日以降、3日間だけで7%強上昇。7月から続いていたゆるやかな下落局面に転機が訪れ、11日には約2カ月ぶりに1400台を回復した。(013.09.11日経新聞)

景気がよくなり、空室率が改善していけば、賃料が回復に転じるわけですが、4月の日銀による買い入れ材料から5月の下落を経て、6月からはずっとこの賃料が回復することによる業績浮揚、ひいては分配金の上昇を待つしかないといった相場ということは、過去記事をご覧いただければ、なのですが、ここ数日の上昇はその期待が上乗せされてきたということかもしれません。

ただ、当然ですが、オリンピックが決まったからといって、すぐに賃料が上がるはずもないわけですから、またしかるべく水準に訂正されることは予想されます。

また、詳しくは上記の記事をご覧いただければと思いますが、2016年問題というものあるようですから、オフィス系リートとしては、実際のところ、なかなか難しい見通しをはらんでいることになろうかと思われます。

とすれば、住居なのか、物流なのか、というところなのですが、今後数年というスパンを考えるとすれば、個人的にはやはり観光ではないかと考えておりますので、この点はまた明日にでもと思います。

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