Jリート（REIT）、来年1月からのNISA制度開始による資金流入に期待。

本日の東証リート指数は、寄り付きから10ポイント程度の下落。引け際になって、ようやく戻りを見せましたが、今週に入って2日続落となりました。

国債長期金利につきましては、「長期金利0.6％台後半を視野、リスクオンモード強まる」とか「長期金利0.6％台の上限探る､株高・円安や入札に警戒感」という見通しが踊っていますので、午前中に長期金利が0.635％まで上昇していたことを横目にすると、様子見したくなってしまいますし、日経平均などをチラ見してもさしたることもありませんから、買い方としては、じっとしていたくなります。

国債先物は続伸、長期金利0.615％に低下（ロイター） http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0J31XJ20131119

　現物債は１０年ゾーンに買いが入る一方で、超長期ゾーンは弱さが目立った。２０年債入札は強めの結果となった。応札倍率４．７５倍は過去最高。
１０年最長期国債利回り（長期金利）は同１．５ｂｐ低い０．６１５％。（2013.11.19 ロイター）

上記のとおり、10年長期国債利回りは、0.615%にまで低下してきておりますので、このままの傾向が続くことで、安心感につながると思われます。仮に上昇したとしても、乱交下のようなことがなければ、あとはある程度全体相場の雰囲気で、ということはあると思います。

本日の売買代金は、およそ21,528百万円でした。値上がり銘柄5、値下がり銘柄34、変わらず3銘柄となっています。本日も下落基調の中で、思った以上のボリュームダウンもな買ったように思います。

個別銘柄では、昨日決算と投資口分割をリリースしたジャパンリアルエステイト投資法人（8952）が2.04%の下落となっています。一方で、先週増資発表を行ったいちご不動産投資法人（8975）は、比較的堅調な動きとなっています。

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数＆指標」をご覧ください。

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さて、本日は、個人的な期待話です。ご存知のとおり、来年の1月から少額投資非課税制度NISAが始まります。昨日、投資信託による買い越しが続いていることの記事を書きながら、NISAが始まったら、どうなるんだろうということを考えていました。

この点、REITアナリストの山崎成人氏は、以下のように書いてみえます。

NISAによる資金流入の影響（山崎成人氏）
http://www4.plala.or.jp/real-estate/report_y/131115.html

ＮＩＳＡは来年からの新規投資に適用されますから、最大で毎年５兆円の投資資金が市場に流れ込む計算になります。但し、株式市場の時価総額は東証発表分で４４０兆円前後ですから、必ずしもその影響は大きくはありません。
一方、ＲＥＩＴの時価総額は７兆円前後ですから、格段に大きな影響があります。勿論、ＮＩＳＡが全てＲＥＩＴに向く訳ではないので、取り敢えずその20％程度の流入から始まるとしても１兆円近くにはなります。（360万口座としても7,200億円）仮に５,０００億円超から始まり、徐々に漸増しながら１兆円超に達すると考えると、ＲＥＩＴにとっては今までにない大きなインパクトになります。（2013.11.15）

個人的にも、今年の傾向を見ると、個人投資家の個別銘柄買いについては、あまり期待をしていないのですが、投資信託を通しての資金流入については、大いに期待しています。また、上記のコラムにもありますとおり、市場規模の違いによるインパクトの大きさにも期待しています。

通常、リートはある程度のところまで買われると、利回りが低下し、買い妙味が減ったなんてことが言われるものですが、NISAというのは、一般的には5年後の長期を見通して投資するということが言われていますので、極端な話、5年後の不動産市況の上昇に期待した買いも入りやすいのではないかとも感じている次第です。

個人的には、そこまでの長期を見通して投資しなければならないのがNISAだとしたら、とても難しくて扱えないと考えているのですが、一般的にはそのようなことになっているように思います。また、個別銘柄を買うのと異なり、投資信託というのは、そのあたりの利回りだとか個別銘柄のここがこうとかという点は、比較的気にせずに投資判断される傾向もあるのではないかと甘く見ているわけです。

あくまで、個人的な期待なのですが。