Real Estate Investment Trust
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本日の東証リート指数は、昨日とはうって変わって真逆の動きとなっています。場中綺麗に右肩で徐々に下がっていきました。引け際若干戻す動きもありましたが、-7.85。

本日の売買代金は、およそ17,329百万円でした。値上がり銘柄9、値下がり銘柄28、変わらず5名柄となっています。

本日は、久々の低商いとなりました。この水準は、10日8日以来かと思います。特に落ち込んだのは、オフィス系リートであります。商業物流と住宅は、そんなには変わっていません。

個別銘柄では、旗艦銘柄である日本ビルファンド投資法人(8951)の商いは、昨日盛り上がったかと思われましたが、また本日は元に戻っています。住宅系の売買代金が昨日よりも増えたのは、ひとえに昨日公募増資の価格が決定した大和ハウス・レジデンシャル投資法人(8984)の盛り上がりのためです。

 国債先物は反発、長期金利0.615%に低下(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0IB4QB20131022

22日の国債先物は反発。前場は20年債入札を無難にこなすとの見方から買い戻しが先行。後場に入ると、堅調な入札結果を受けて強含みで推移したが、一方で戻り売りも出たことから144円80銭前後で売買が交錯した。現物債はしっかり。(中略)国債先物中心限月12月限の大引けは、前営業日比7銭高の144円79銭。10年最長期国債利回り(長期金利)は同0.5bp低い0.615%に低下。(2013.10.22ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。

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オフィス系リートの商いが明らかに落ちてきています。特に、材料があるわけではない中ですから、特段のサプライズということではないのですが、最近続いているオフィス系リートによる分配金が上昇しない公募増資が影響を与えているのでしょうか。

つまり、オフィス市況の回復といった明るい見通しと分配金の上昇がそれに伴っていかないことの現実とのギャップであります。

さて、本日は、先日東証によって発表されました「投資部門別 不動産投資信託証券売買状況」を取り上げたいと思います。

「投資部門別 不動産投資信託証券売買状況」
http://www.tse.or.jp/market/data/sector/b7gje6000001k9ka-att/J_reit_m1309.pdf

すでに、当ブログのメニューバーにある「主要指数&指標」からご確認頂いた方もいらっしゃるかもしれませんが、9月にどうの投資主体がJリートを買ったのか、売ったのかといった点は確認しておいた方が良いところです。

売買金額ベースで見てみますと、国内投資家は、59,791,017千円の売りとなっています。このほとんどが現物取引ですから、相変わらず国内の投資家は売り続けています。8月が9,320,298千円の売りということで、大幅に売り止まったということがあったのですが、9月に入ってまた大幅に売り越しています。

また、海外投資家も34,510,465千円の売り越しとなっています。この点は、世界的に見てもリート市場は売られていましたから、予想はされたところであります。

9月の相場を支えたのは、国内の投資信託68,147,401千円の買い越しと銀行52,408,540千円の買い越しであります。投資信託は、ずっと買い続けており、国内投資家が売り続けているとはいえ、投資信託を通じた買い越しは継続しています。

また、銀行は8月から買い越しに転じていたのですが、9月も引き続きボリュームを増して買い越していることが分かりました。

総合計では、51,146千円の売り越しということで、リート市場はもうちょっと売られた感があったのですが、投資信託と銀行が国内投資家と海外投資家の売りを吸収した形になっています。いろいろあったのだけれど、投資主主体が入れ替わった、といった感じですが、問題は10月からの展開です。

8月9月と買い越してきた銀行は、Jリート指数が上がってこれば、そろそろ売ってもおかしくはありません。海外投資家は、米議会問題がいったんあと伸ばしになったことで、9月レベルので売りは止まるような気がします。

また、投資信託は、まだ買い続けてくるのではないでしょうか。一方、個人投資家もまだ逆に売り続けてくるのではないでしょうか。

ということになりますと、結局のところ、いったん問題が晴れた海外投資家がどの程度Jリートを買ってくるのか、という点がまずあろうかと考えます。

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