Real Estate Investment Trust
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本日の東証リート指数は、前場は寄り付きからズルズルと下落すると、後場に入ってからは若干の上下とともにヨコヨコでした。午前中は、リスクオンモード突入により、10年長期国債利回りが一時0.625%まで上昇していましたから、さもありなんといった展開です。

本日は、朝方あっても小幅上昇くらいかと思っていましたし、そう思っていた方が多かったのではないでしょうか。為替が思ったより円安が進み、この日本株の以外高となれば、長期国債の利回りが低下するはずもないという感じでした。

長期金利終値、0・625%に上昇(産経ニュース) http://sankei.jp.msn.com/economy/news/131121/fnc13112117450018-n1.htm

 21日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(331回債、表面利率0・6%)の終値利回りが前日より0・015%高い0・625%だった。  日経平均株価が大幅上昇し、投資家のリスク志向が強まったため、安全とされる日本国債は売りが優勢となり、利回りが上がった。(2013.11.21 産経ニュース)

本日の売買代金は、およそ24,588百万円でした。値上がり銘柄6、値下がり銘柄34、変わらず2銘柄となっています。ここ最近は、出来高をあまり伴わない下落が多かったように思いましたが、本日はちゃんと出来高を伴った下落となりました。

個別銘柄では、昨日増資に伴う発行価格が決定となりました日本プロロジスリート投資法人(3283)の出来高が急増し、急騰となりました。旗艦銘柄である日本ビルファンド投資法人(8951)なども出来高を伴っての下落です。

なお、日銀が3日連続で1億円お買い上げしています。

http://www3.boj.or.jp/market/jp/etfreit.pdf

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。

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さて、20日にまとめられた報告書によると、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用先として、今後1年の間にJリートが加えるよう、政府有識者会議による提言がなされているとのことです。

公的資金運用先:REITも検討を…政府有識者会議報告書(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/news/20131121k0000m010083000c.html

公的・準公的資金の運用やリスク管理の高度化を議論する政府の有識者会議(座長・伊藤隆敏東大大学院教授)は20日、報告書をまとめ、甘利明経済再生担当相に提出した。公的年金資金に代表される今の国内債券中心の運用を見直し、今後1年をメドに不動産投資信託(REIT)などリスク資産を含めた分散投資を検討するよう求めている。(2013.11.21毎日新聞)

こういった話は、今までもチラホラとでていましたが、今回は有識者会議による報告書がまとめられたということで、いよいよJリートの購入がなされることになるのでしょうか。以前こんな記事がありました。

【視点】オルタナ投資に目覚めるGPIF、年金108兆円の行方(日経不動産マーケット)
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/nfm/news/20121210/594969/

GPIFの資産配分は債券(特に日本国債)と株式に偏り、不動産はおろかオルタナティブ投資を一切してこなかった。2011年度の収益率は2.32%で、四半期ベースではマイナスに落ち込むこともしばしば。年金財政の悪化が政治的なテーマとなるなかで、GPIFを取り巻くプレッシャーは強まるばかりだ。(中略)GPIFの運用資産は巨大なことから、仮にその1%を不動産投資に振り向けただけでも、J-REITの合計時価総額の3割超に匹敵する規模になる。(2013.11.21日経不動産マーケット)

記事によると、外国の基金では、ロンドンやニューヨーク、シドニーなどのランドマーク物件を買い集める動きがめだつとか、資産の10%を不動産を含むオルタナティブ投資に割り当てているなど、不動産を購入する例は珍しくない様子です。

報告書によると、1年以内に検討とあります。もし決定すれば、Jリート市場にとっては、間違いなくビッグニュースになります。

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