Real Estate Investment Trust
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主な特徴など

伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人(3493)は、伊藤忠商事の保有する不動産・物流、商社・商流プラットフォームで開発される物流不動産に重点投資するということで、以前より情報が出ていたところです。

伊藤忠、物流施設特化型REIT組成を目指して開発を推進(japan-reit)

上場当初は、7物件538億円でのスタートです。

運用会社とスポンサー

運用会社は、伊藤忠リート・マネジメント株式会社、スポンサーは大手総合商社の伊藤忠商事(8001)です。同じスポンサーの投資法人として、住宅型投資法人旗艦銘柄ともいえるアドバンス・レジデンス投資法人(3269)があります。

IPOの内容を詳しく見てみましょう

IPOにおける一般募集では、投資法人が証券会社に対し、投資口を新たに発行し、証券会社が引き受け、ある程度のプレミアムを付けて投資家に売却をします。

発行価額とは、投資法人が発行する価格

投資法人が証券会社に引き受けてもらう投資口(株式でいう「株式」)の総額を発行価額総額といいます。

今回、伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人(3493)の有価証券届出書には、発行数356,143口で発行価額総額35,614,300,000円とありますので、1口あたりの発行価額(見込)は、100,000円です。

そして、この100,000円という額は、8月22日にリリースされる発行価格の仮条件がでるまでは、あくまで見込みということになります。その流れを図で示すと以下のようです。

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図には、書いていませんが、今後主幹事であるC証券が投資家などにヒアリング等を得てブックビルディングを実施し、発行価格を決定の上、「新投資口発行及び投資口売出しに係る価格等の決定に関するお知らせ」という形で、リリースすると、上の図の?となっている発行価額と発行価格に金額が入ることになります。

なお、発行価額は、投資法人が証券会社に発行する金額であり、発行価格は、証券会社が投資家に売り渡す金額です。このあたりは、以前森トラスト・ホテルリート投資法人(3478)のところでも書いていますので、ご参考ください。

【2月決算REIT】森トラスト・ホテルリート投資法人(3478)のIPOで誰が儲かった? 業績と今後の見通し。

タカラレーベン不動産投資法人(3492)の場合

ここで、直近のタカラレーベン不動産投資法人(3492)の場合を見てみたいと思います。

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当初見込みの発行価額よりも割と低めの金額で確定し、発行価格も当初見込みを下回ったものと思われます。このあたりは、証券会社による投資家へのヒアリングなどで決まりますので、上回るほどの需要がなかったという見方もできます。

また、実際、7月27日(金)に新規上場となったわけですが、初値92,000円ということで、芳しくない結果となっています。東証リート指数としても、悪くない状況だったと思いますが、なかなか厳しい結果となっています。

最近の上場リート

2/15 ザイマックスリート投資法人(3488) 105,000円→104,000円→114,000円
9/14 三菱地所物流リート投資法人(3481) 260,000円→274,000円→269,200円
2/7 森トラスト・ホテルリート投資法人(3478) 143,000円→145,000円→150,900円

上記は、直近のIPO銘柄の公募価格→初値→直近値(30.8.3)です。初値の段階では、比較的スポンサーの強いところが評価されていますね。

今回は、伊藤忠ですから、その点はポジティブだと思います。

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