Real Estate Investment Trust
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本日の東証リート指数は、2日続落です。2日で80ポイントという急角度で転がっています。9月18日に1426.18を付けていますが、そのあたりまで戻ってきています。安値引けです。

本日の売買代金は、およそ37,164百万円でした。4日ぶりに400億円を下回っています。値上がり銘柄0、値下がり銘柄41、変わらず0名柄の全面安となっています。

昨日も書きましたが、米議会問題や消費税を市場がどう評価するのかというところを見極めたいとの心理もあってか、出来高も振るわず大幅続落となりました。出来高を伴って下げている銘柄が意外に多くはありませんので、単純に様子見からズルズルと下げていったということなのかもしれません。

旗艦銘柄である日本ビルファンド投資法人(8951)は--2.48%ジャパンリアルエステイト投資法人(8952)-2.24%の下落幅ですが、バカ売されたとまではいきません。

また、個別では、野村不動産マスターファンド(3285)が高出来高で、売り買いがほぼ拮抗し、底堅かったですね。

オフィス系と住宅系の出来高が減少した一方で、いち早く静まり始めていた商業物流系は、ほぼ昨日並みのボリュームでした。

東京株、一時300円安=長期金利、5カ月ぶり低水準(時事通信) http://sankei.jp.msn.com/economy/news/131001/fnc13100117040015-n1.htm

東京債券市場では、長期金利の指標となる10年物国債の流通利回りが一時、前日比0.015%低い0.645%に低下(債券価格は上昇)した。5月10日以来、約5カ月ぶりの低水準。(2013.10.02時事通信)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

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さて、本日の東証リートは、50ポイントを超える久々の大幅下落となりました。直近までずいぶんと上昇しておりましたので、投資家の心理としては、米議会の債務不履行などヤバそうな材料を前にとりあえず利益確定の向きがあったのではないでしょうか。

先物の売りにおされた日経平均もリート投資家の心理に影響を与えたものと思われます。一方では、長期金利が一時0.645%にまで低下というリートにとっては悪くない材料も出てきています。

売買代金的には、まだ売りが出尽くした感は全然ありませんので、明日も引き続き外部環境と日経平均を見ながらといった相場が続くかもしれません。

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さて、短期相場の件はここまでにして、本日はイオンリートの上場について、取り上げたいと思います。

イオン、REITへの資産譲渡1420億円 マレーシアのSCも(日経新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD020OX_S3A001C1TJ0000/

 イオンは2日、不動産投資信託(REIT)の上場に向け、自社で設立した「イオンリート投資法人」にショッピングセンター(SC)などを売却すると発表した。計16物件で総額は1420億円。マレーシアのSCも対象で、国内のREITとして初めて海外物件を組み入れる。このREITは近く東京証券取引所に申請し、11月後半にも上場する見通し。(25.10.02)

前々からまだかまだかとJリート投資家の方々がやきもきしていたリートがついに11月に上場されることになりました。本日の日経新聞朝刊にも割と広めの紙面をさいて掲載されていましたね。

報道ベースでは、「イオンレイクタウン」(埼玉県越谷市)、マレーシアのSCがとりあえず組み入れられるようですが、以下のようにイオンリート投資法人に対する物件譲渡のリリースが出ております。

イオン/イオンリート投資法人に資産を1420億円で譲渡(流通ニュース)
http://ryutsuu.biz/strategy/f100226.html

イオンは10月2日、子会社イオン・リートマネジメントが資産の運用を受託するイオンリート投資法人に、資産を譲渡すると同時に当該資産を賃借することを決定し、それに伴い、特別利益と特別損失が発生すると発表した。
譲渡資産は、イオンリテールが9物件(帳簿価格763億円)、イオンモール6物件(633億円)、イオンマレーシア1物件(1億円)で、合計の譲渡予定価格は1420億円となった。(2013.10.02)

注目されるところは、Jリート初の海外不動産の組み入れであります。上記の譲渡物件からすると、とりあえず、マレーシアの物件に関して、しかも1億ぽっちの組み入れとなるようですが、報道では、東南アジアでも14年度にインドネシア、ベトナムなどに進出し、20年度までの累計で5000億円を投じる計画があると言われており、それらの物件が今後組み入れられる可能性はありそうです。

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