Real Estate Investment Trust
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本日の東証リート指数は、寄り付きから低く始まりましたが、日中は前日比僅かにマイナス程度で推移しています。このまま若干の下落で引けるかと思われましたが、引け間際に怒涛の上昇で一気に+5ポイント引け。

本日の売買代金は、およそ15,522百万円でした。値上がり銘柄32、値下がり銘柄9、変わらず1銘柄となっています。昨日に引き続いて低水準の商いです。

本日は、高くない売買量が日中続く中で、引け際に買うと決めていたところがドンと購入したせいで、指数もそれなりに跳ね上がった格好になりました。おかげで旗艦銘柄である日本ビルファンド投資法人(8951)は、3日ぶりの出来高です。

5日の公募増資発表から出来高を伴って下落してきた日本プロロジスリート投資法人(3283)ですが、今週に入って通常モードに戻りました。今週は、2日続けて商業物流系リートの売買が低調です。

長期金利終値、0・595%に上昇(産経ニュース) http://sankei.jp.msn.com/economy/news/131112/fnc13111217110011-n1.htm

 12日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(331回債、表面利率0・6%)の終値利回りが前日比0・010%高い0・595%となった。
日経平均株価が大幅上昇する中で売りが優勢となり、利回りは上昇した。30年物国債の入札は順調な結果だったが、積極的な買い材料にはならなかった。(2013.11.12 産経ニュース)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。

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本日の日経平均は、大幅上昇でしたが、株が買われて債権が売られるということで、リートにとっては、株高の出だしに金利上昇で出動が遅れるといったよくあるパターンとなっています。

さて、本日は、昨日とばしてしまった週初の投資信託関連の話題にさせていただきます。DIAMストラテジックJ-REITファンドという国内リートファンドのうち、年2回決算を迎えるいわゆる半期決算型で最も純資産額が大きい投資信託です。

11月レポート(DIAMアセットマネジメント)
http://www.diam.co.jp/pdf/m/313915_DIAM_Strategic_J_REIT_m.pdf

運用は、DIAMアセットマネジメントです。本日付けの基準価格は、11,672円となっておりますが、10月末は11,922 円と少し下落しています。分配金込みで15,000円くらいとのことですから、設定来1.5倍にはなっており、リーマンショック付近で6,000円にまで下落していますので、そこからは2倍以上です。

このファンドの特徴ですが、先週とりあげましたSMT J-REITインデックス・オープンは、「東証REIT指数(配当込み)に連動する投資成果をあげます」ということで、インデックスファンドだったのに対し、DIAMストラテジックJ-REITファンドでは、「トップダウンアプローチ(※1)を用い、相場環境等に応じてJ-REITの組入比率を変化させます。」「ボトムアップリサーチ(※2)による銘柄選択を行います。」とあるようにアクティブファンドです。

実際、ポートフォリオを見てみますと、SMT J-REITインデックス・オープンの方は、まさに東証リート指数への寄与度が高いJリートを代表するような大型リートを中心に組み入れられていますが、このDIAMストラテジックJ-REITファンドでは、ファンドマネジメントが状況に応じて銘柄を選択しています。

まず、リートへの投資も11月レポートでは、91.46%となっており、その他は現金ですから、相場の状況に応じて、現金比率を変えていくことになるでしょう。また、ポートフォリオには、インデックスファンドでは上位に来ないプレミア投資法人(8956)平和不動産リート投資法人(8966)ケネディクス不動産投資法人(8972)が上位に組み入れられています。

一方で、ジャパンリアルエステイト投資法人(8952)ユナイテッド・アーバン投資法人(8960)が上位に来ないのは、なんとも新鮮であります。個人的には、プレミア投資法人(8956)は外して欲しいと思いますし、大和証券オフィス投資法人(8976)なんかも上位3位に持ってきているあたり、中堅の下あたりのリートを厚めにして、キャピタル狙いなんでしょうかとも思います。

今月は、公募増資のあったプレミア投資法人のオーバーウェイトがマイナスに寄与し、東証REIT指数(配当込み)を0.57%下回る結果になったとのことです。印象としては、ポートフォリオインカム利回りが開示されていないのでなんともですが、基本的には、キャピタルゲインを取りに行っているポートフォリオかと思います。

決算が半期もしくは1年という投資信託の中で最も純資産額が大きな投資信託ですが、個人的には、あえてインデックスファンドを避けてまで、このファンドを選ぶのはどういった理由なんだろうと感じました。つまり、インデックスを大きくオーバーウェイトしているとも言えないという、ただ、アンダーウェイトをしているとも言えないというのもあるのですが、その意味では、やはりインデックスで十分なのではと思った次第です。

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