Real Estate Investment Trust
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アセットとは、財産だとか資産と言われていますが、大家さんのアセットは、多くの場合、住宅系不動産(アパートやマンションなど)がほとんどを占めるかと思います。

ときに、オフィスを経営している大家さんや店舗を中心に賃貸している大家さんもいるとは思いますが、不動産賃貸業といってまず思いつくのは、圧倒的にアパート経営やマンション経営だと思います。

今回は、大家さんにおけるアセットとリート投資家におけるアセットの違いについてです。

大家さんのアセット

大家さんのアセットの多くがアパートなどの住宅系不動産というのは、周知の事実ですが、店舗やオフィスの大家さんになる機会がないのかといえば、そうではありません。

アットホームや健美家に行けば、売却物件の情報が掲載されていますし、売り手も個人大家さんである場合もあります。実際に、個人大家さんで、オフィス賃貸を得意にしている人もいます。

とはいいましても、世に出回っている投資本を眺めてみてもわかるとおり、そのノウハウが伝えられているのは、圧倒的にアパート経営の方です。オフィス賃貸の投資本は、見かけたことがありませんし、店舗や工場の投資本も数えるばかりではないでしょうか。

これらの領域は、やはりプロの範囲だと考えられているのです。物件購入の判断と賃貸付けのノウハウにそれぞれのコツやルートがあり、少なくとも個人の大家さんでは、アパートやオフィス、商業施設とを分散投資としようという発想は、持たないことでしょう。

むしろ、アパートならアパートといったアセットをいくつも手掛けていった方が熟練度が増すといったものです。

このように、大家さんは、不動産のアセットとしては、住宅系不動産を中心におおむね1種類のアセットを有していることが多いということになります。



リート投資家のアセット

これに対して、リート投資家の場合は、投資口への投資という形をとって、いくつものアセットに投資していることが多いと言っても過言ではないでしょう。

中には、オフィス系リートに集中的に投資している人もいるかもしれませんが、最近では、総合型や複合型といった1つの投資法人が複数のアセットで運用をしているケースも少なくありませんので、自然と分散投資をしていることもあります。

たとえ、リート型の投資信託やETFに投資している場合であっても、投資信託自体が分散投資をしているため、こちらも自動的にアセットが分散されていることになります。

また、例えば、これからは、オフィス投資が他のアセットに比べて有利ではないかと判断される場合には、現物の場合には、オフィスを購入するまでに非常に労力がかかるわけですが、リートであれば、いわば『購入』のボタンをクリックするだけで、オフィス系のリートに投資をすることができるという強みがあります。

リート投資家の場合、アセットの選択と集中投資、あるいは分散投資が容易であるといった強みがあるわけです。

ですから、リートを投資のアセットの一つに組み入れることで、その強みを活かした投資を考える、または、現物不動産投資とリート投資を組み合わせて考えるといったことも可能になります。

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