Real Estate Investment Trust
a0023_000046
 

本日の東証リート指数は、寄り付きから15ポイント程度の2日連続のGDとなりました。その後はヨコヨコで推移していましたが、引けにかけてもう5ポイント急落するという、日経平均とは異なるところで動いている相場となりました。

本日の売買代金は、34,249百円でありましたから、びっくりされている方もいらっしゃることでしょう。その観点から、小さなセイリングクライマックス? と思われる方もいるかもしれませんが、まだそれとは異なるようです。

一番の要因は、野村マスターファンド(3285)が何かの間違いかのような(間違いかもしれませんが)出来高を記録しておりますので、この影響を控除すれば、昨日よりも少し盛り上がったにすぎません。

また、今日は、どこか大きなところがまとまって整理したのでしょうか、と思ってしまうほど、多くの銘柄が引け際に大きな出来高とともに下げているケースが散見されています。

なお、個別銘柄では、久しぶりの売買代金を記録した森ヒルズリート投資法人(3234)トップリート投資法人(8982)がどんと下げています。星野リゾート・リート投資法人(3287)は上場来を更新かというほどの少ない売買代金となっておりますが、投資口価格は戻していますので、売り物がそろそろなくなってきたのかもしれません。ただ、買い物がくるかどうかは。。

日本国債長期10年債はヨコヨコです。
長期金利終値、0・790%で変わらず(産経ニュース)http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130729/fnc13072917030007-n1.htm

 30日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(329回債、表面利率0・8%)の終値利回りが前日と同じ0・790%だった。
前日の米国債の値下がりを受け、朝方は売りが先行した。その後は手掛かり材料難から様子見ムードが強まり、方向感なくもみ合った。(2014.07.30産経ニュース)

本日の日経新聞朝刊にも載っておりましたとおり、Jリート指数は、昨日より1ヶ月ぶりの安値となっておりまして、全体利回りも4%を超えてきました。本日のJリートは続落となりましたので、長期金利がヨコヨコのままなら、いわゆるスプレッドが拡大となります。

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

さて、先日の26日に東急リアル・エステート投資法人(8957)がpoをリリースし、その後の株価は下落し続けています。本日もなんと-4.14%の下落率。全体の相場も良くないですから、東急リアル・エステート投資法人(8957)独自の理由ですべて下げているとは言えませんが、それにしても下げていますね。

東急リアル・エステート投資法人(8957)は、オフィスを中心に商業施設も保有している複合型リートです。分配金も2013年1月期の11,146円を底に徐々に戻してきています。

2014年1月期も12,200円から12,400円に増額修正し、2014年7月期も12,500円とリリースしておりますから、分配金の下落を伴う増資ではなく、微増させているわけです。

分配金を微増させているのに、投資口価格が下落しているということには、一つに全体相場が下落基調であること、それにこの投資法人の問題として、今回の増資が投資家の高い期待に沿うことができていなかったのではないかと思う次第であります。

稼働率下げ止まり期待を背景に、オフィス系リートに関しては、投資家は期待を持って実績の回復を見ています。その期待は、おそらく半期で100円とか200円とかのレベルを超えていたのではないでしょうか。

少なくともここ最近の住居系や物流系リートにおける分配金の上方修正幅は、東急リアル・エステート投資法人(8957)のそれを上回ってきたと言えましょう。

とは言いましても、オフィスの稼働率ひとつをとってみましても、いまだ下げ止まり期待の段階でありますから、まだまだ長い目で見ていかねばならないとすれば、今回の物件取得がゆくゆくの実績に積み重なっていくのかどうか、また、それを待つ気で今東急リアル・エステート投資法人(8957)に投資するのかは、判断ですが、今回のこの反応は、どうでしょう。

スポンサーリンク

コメント

この記事へのコメントはありません。

コメントする


※メールアドレスは公開されません。