Real Estate Investment Trust
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本日の東証リート指数は、昨日に引き続いて寄り付き急落。一時1846.16まで売り込まれたところでヨコヨコに。後場になると、急激に戻して前場に来たばかりの道を駆け足で戻る。前日比+3.18。

全体としては、上昇銘柄19、下落銘柄20、変わらず1となりました。

個別銘柄では、日本ビルファンド投資法人(8951)+1.53%やジャパンリアルエステイト投資法人(8951)+1.17%など大きいところは、指数が通った道に沿った形で、そこそこ戻しています。前場に長期金利が一時0.42%まで上昇したことを受けて、東証リート指数は、下落。長期金利が0.4%を割るまでに戻すにつれて、同じく戻しています。

国債先物が下落で引け、長期金利は一時0.395%に低下(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0W72PA20150305

現物市場は超長期ゾーンを中心にしっかり。入札で生保・年金などの最終投資家の買いが観測され、買い安心感が広がった。30年超長期国債利回りは一時同6.5bp低い1.440%、20年超長期国債利回りは一時同4bp低い1.175%に低下し、カーブはフラット化した。10年最長期国債利回り(長期金利)は一時同1bp低い0.395%に低下したが、午後3時10分現在0.400%で推移している。(2015.03.05 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。

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さて、大和ハウスリート投資法人(3263)は、3日、公募増資をリリースしています。

大和ハウスリート投資法人が投資口の追加発行、物流施設7棟取得を発表(japan-reit)
http://www.japan-reit.com/meigara/3263/topic/2015/2278

大和ハウスリート投資法人が投資口の追加発行を行う。発行口数は52,000口、オーバーアロットメントによる売出し5,220口。これにより発行後の投資口数は19.5%増の350,700口となる予定。調達額は312億円を見込み、併せて発表した物件取得資金に充当する。(中略)これらに伴い第15期(平成27年8月期)業績予想の修正、第16期(平成28年2月期)業績予想を発表。第15期は、上記7棟取得が寄与し、前回予想比22.4%増益、投資口数が増加するも1口当たり分配金は8,150円と2.5%上回る見通し。第16期は、前期予想比8%増益を見込み、1口当たり分配金は8,800円となる見通し。(2015.03.05 japan-reit)

物件は、大和ハウスグループからの取得で、これによりポートフォリオ全体の規模は33%増の1,960億円となります。これによる分配金の推移は以下の通りです。

第15期予想分配金
7,950円→8,150円

第16期予想分配金
8,150円→8,800円

特に前期から第16期の分配金の上昇幅は大きいものとなりました。ただし、この増資発表を受けた翌日と本日は下落が続き、久々の安値をつけています。マーケットが通常モードであれば、分配金が上昇すれば、投資口価格も評価されるわけですが、全体的な雰囲気もあったのか、下落となりました。この点、単なる相場の流れであれば、後日評価ということもあろうかと思いますが、増資への嫌悪感ということであれば、難が残るところです。

今回は、増資と借入とのあわせ技でしたが、この借り入れは、UFJ、三井、みずほといったメガバンクそろい踏みで、いずれも貸どころのなさからくるものかもしれませんが、リーマン後の貸し渋り状況からすると、こうした光景には目を細めてしまいます。

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