Real Estate Investment Trust
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本日の東証リート指数は、寄り付きから徐々に切り上げていきましたが、後場に入ると、一転し、下落一辺倒となりました。本日のほぼ安値引けといった格好ですが、10ポイントにも満たない範囲での値動きではあります。

本日の売買代金は、およそ17,074百万円でした(イオンリート除く。)。値上がり銘柄21、値下がり銘柄21、変わらず1銘柄となっています。11月13日以来の低商いとなりました。実は、イオンリート投資法人(3292)を加えると、そんなに低商いではないのですが、やはりまだこのあたりは差し引いて考えた方が良いようです。

本日は、明らかにオフィス系リートの出来高が減少しています。旗艦銘柄である日本ビルファンド投資法人(8951)などもマチマチですし、単純に市場の関心が為替にあるということなのでしょう。ただ、以下の金利の状況もあろうかと思われます。

債券は下落、円安進行や株高を警戒-40年入札控え超長期債に売り圧力(bloomberg)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MWNJ5U6JIJVY01.html

 現物債市場で長期金利  の指標となる新発10年物国債の331回債利回りは前週末比横ばいの0.625%で開始。その後は徐々に水準を切り上げ、午後2時すぎに1.5ベーシスポイント(bp)高い0.64%に上昇した。(2013.11.25 bloomberg)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。

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さて、先週末の22日付けでアクティビア・プロパティーズ投資法人(3279)が公募増資を発表しています。
http://www.activia-reit.co.jp/site/file/tmp-x3r5y.pdf

公募による新投資口発行 43,100 口
第三者割当による新投資口発行 2,700 口

この増資による分配金は以下のように予想となっています。

平成26 年5 月期 15,255円→15,504円
平成26 年11 月期 15,511円

今回の発表を受けて本日の投資口価格は、-2.98%の下落となっています。これは、本日の下落率トップです。分配金の上昇幅がどうのというよりも、少なくともサプライズ的な上昇幅ではなかったことや最近リートによる増資が多くなってきていることに対する単純な嫌気というのもあろうかと思われます。

足元で、リート相場自体がそんなに芳しくない中での増資ということで、タイミングがポジティブではなかったということもあったようにも思えます。発表がイオンリート投資法人(3292)の上場日と重なったということもあり、資金需要大丈夫かという思惑もあったのかもしれません。

と、本日の下落については、いろいろと理由はつくとは思うのですが、相場が停滞しているので、なんとなく気分的にも今は動かない方が良いんだけどなあ、という感覚でしょうか。

とは言いましても、今後不動産価格が上昇していくとすれば、すでに現場レベルでは、早く購入に動かなければ、適正価格から離れた価格で買わなくてはならなくなるという、ある種の危機感があり、最近の増資ラッシュとなっているとも思えますし、長い目で見たときに、早めに手を打っておく投資法人の方がタイミングとしては、ポジティブだったということも十分にありえるのだろうと思います。

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