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本日の東証リート指数は、日経平均と同様に売りに押される展開となり、引け際に売り加速。前日比-39.73となり、再び1600を割りました。

全体としては、上昇銘柄2、下落銘柄50、変わらず1となりました。個別銘柄では、主要銘柄である日本ビルファンド投資法人(8951)は昨日5%超の下落を先取りしておりましたので、本日は前日比変わらずでした。最悪のタイミングでの公募増資情報リリースとなったユナイテッド・アーバン投資法人(8960)が、-7.95%の大幅下落

東証リート指数 1594.64(前日比-39.73) -2.43%

日経平均 18,165.69(前日比-724.79) -3.84%

TOPIX 1,478.11(前日比-58.94) -3.83%

8月31日 ユナイテッド・アーバン投資法人(8960)PO発表
http://www.united-reit.co.jp/site/file/tmp-m29R4.pdf

9月1日 日本ロジスティクスファンド投資法人(8967)決算発表、PO発表
http://8967.jp/site/file/tmp-pWVVv.pdf
http://8967.jp/site/file/tmp-ghFp9.pdf

長期金利に低下圧力、地銀などの押し目買い観測(ロイター) http://jp.reuters.com/article/2015/09/01/idJPL4N11721I20150901

長期金利に低下圧力。10年最長期国債利回り(長期金利)は午前の取引で8月11日以来となる0.400%に上昇していたが、足元では前営業日比1bp低下の0.365%で推移している。10年利付国債入札が好調な結果になったことで、国債先物中心限月9月限がプラス圏に浮上。市場では「先物に連動性を強めて長期金利に強めの低下圧力がかかっている。ポジションが軽くなっていた地銀などが押し目買いに動いたもようだ」(外資系証券)という。(2015.09.01 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→
※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。 ===================================================

さて、本日決算発表となりました日本ロジスティクスファンド投資法人(8967)から公募増資が同時リリースとなりました。このタイミングでかと感じられた方がほとんどかと思いますが、物件取得のための準備など前々からされており、なかなか本日の急落で取りやめということにはできないのでしょう。

振り返ると、今月だけでもいくつもの公募増資がリリースされております。

ユナイテッド、増資などで172億円調達 ホテルや住宅取得(日経新聞)  31日
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO91195290R30C15A8DTA000/

ケネディ商業、最大242億円調達 公募増資などで(日経新聞)  27日
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO91060410X20C15A8DTA000/

日本リーテルファンド投資法人(投資法人HP)  20日
http://www.jrf-reit.com/upd/ir_news/pdf/1508201530311831.pdf/

オリックス不動産投資法人、140億円調達 公募増資など(日経新聞)  14日
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/gyoseki.aspx?g=DGXLZO9056174014082015DTA000

GLP、公募増資で230億円調達(日経新聞) 10日
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/gyoseki.aspx?g=DGXLZO9038469010082015DTC000

以上です。さかのぼること5件ありましたね。8月だけで5件の公募増資発表がありました。そして、9月に入っての日本ロジスティクスファンド投資法人(8967)でした。ユナイテッド・アーバン投資法人(8960)は、ホテルなどを取得し、分配金もわずかですが、上昇という内容でありましたが、翌日-7.95%の大幅下落となっています。

以下が5銘柄における公募増資リリース日とその翌日の投資口価格の推移です。

ユナイテッド・アーバン投資法人(8960) 159800→147100(△7.95%)

ケネディクス商業リート投資法人(3453) 263000→256500(△2.47%)

日本リーテルファンド投資法人(8953) 249700→244800(△1.96%)

オリックス不動産投資法人(8954) 168000→168400(0.23%)

GLP投資法人(3281) 118400→116100(△1.94%)

このように連日の公募増資リリースで、翌日下落となった銘柄は5銘柄中4銘柄です。オリックス不動産投資法人(8954)についても、わずか400円の上昇ですから、最近の公募増資への評価は厳しいものとなっています。また、今年上半期での公募増資が昨年の同時期に比べ3割ほど多かったわけですが、その流れは下半期に入った現在も続いているといえましょう。

REIT公募増資3割増 1~6月累計、4700億円調達(日経新聞)
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/gyoseki.aspx?g=DGXLZO8770786004062015DTA000

ここで、7月に出ていました気になるニュースをご紹介します。

<話題の焦点>=REITの調整いつまで? 公募増資増加など懸念(株探)
http://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201507230160

不動産価格の上昇により、REITが新規物件を取得してもかつてほどの分配金の引き上げが期待しづらくなったことも逆風の要因だ。一方で増資は増加しており、需給関係が悪化するとの懸念が膨らんだ。(2015.-7.23 株探)

この記事のとおりでありまして、物件の価格が上がっておりますから、以前に比べると公募増資に伴う分配金の増に幅が出ていないように思いますし、規模拡大による運営の安定が果たされれば、投資家がよしとするならば、公募増資への評価がもっとプラスになされているはずではないでしょうか。

とはいえ、各法人ともかねてより、いついつまでにどのくらい運用規模にしますよと、中期計画なるものを公表しているかと思いますので、なかなかこの辺でやめますというのは難しいのだとは思います。

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