Real Estate Investment Trust
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本日の東証リート指数は、14時を回るまでは、右肩下がりの相場となりました。そのタイミングで日銀の買い入れが入ったのかは定かではありませんが、急反転し、前日比ほぼ変わらず。日銀の買い入れは、3億円。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/etfreit.pdf

本日の売買代金は、およそ21,936百万円でした。値上がり銘柄23、値下がり銘柄18、変わらず3銘柄となっています。週初ながらに出来高急回復となりました。

特にオフィス系リートが130億円の売買を記録し、久々の水準です。ただ、総じて上昇している感じではありませんので、売り買いが飛び交ったということかと思いますが、三鬼商事が発表した統計結果とはあまり関係がないように思えます。

個別銘柄では、旗艦銘柄のジャパンリアルエステイト投資法人(8952)-2.35%と下げていますが、要因は把握していません。そのほか、ヒューリックリート投資法人(3295)+2.49%と上げています。上場以来ジリジリと上昇を続けている印象です。

長国債先物は小反発で引け、長期金利0.625%に上昇(ロイター) http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0M71QO20140310

現物市場はまちまち。長期・超長期ゾーンに短期筋の押し目買いが観測されたが、11日の日銀金融政策決定会合を控えて、投資家は午後に入ると様子見ムード。10年最長期国債利回り(長期金利)は同0.5bp高い0.625%。(2014.03.10 ロイター)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。

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3月に入り、オリックス不動産投資法人(8954)、大和ハウスリート投資法人(3263)、日本ビルファンド投資法人(8951)が続けて公募増資をリリースしています。

大和ハウスリート投資法人が投資口の追加発行、6棟取得を発表(japan-reit.com)
http://www.japan-reit.com/meigara/3263/topic/2014/1884

まずは、大和ハウスリート投資法人(3263)ですが、この増資により第13期予想を1口当たり分配金7,650円から7,800円へ上昇修正し、第14期予想8,200円ということで、上昇傾向を示すことができています。

取得する物件の所在は、埼玉県や愛知県、福岡県といったところですが、そのあたりは、物流施設ということで、首都にある必要はなく、そのどれもが還元利回りも5.40%から5.70%となっています。後述するオフィス物件とは異なります。

オリックス不動産投資法人が投資口の追加発行、8棟取得を発表(japan-reit.com)
http://www.japan-reit.com/meigara/8954/topic/2014/1883

この増資により第24期予想を1口当たり分配金2,370円から2,440円へと、第25期予想を2,380円から2,480円へと上方修正しています。第26期予想も2,520円ということで、これも分配金の上昇傾向を示すことができています。ただ、上昇率からすると、大和ハウスリート投資法人(3263)には劣る幅でしょうか。

また、その還元利回りも4.00%から6.40%と物件により差がありますし、高い還元利回りのある物件は、北海道や三重県です。東京のオフィスなどの物件は、多くが4%台の域を出ません。

日本ビルファンド投資法人が投資口の追加発行、2棟取得を発表(japan-reit.com)
http://www.japan-reit.com/meigara/8951/topic/2014/1887

第26期予想として、1口当たり分配金8,000円のまま据え置き。第27期予想は、7,350円から7,500円と上方修正していますが、第26期から下落します。物件の還元利回りは、2物件とも4%台です。

こうしてざっと還元利回りと増資による分配金の推移を見てみましても、大型オフィス系リートの厳しさと物流施設の優位性が感じられるような気がしませんか。

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