Real Estate Investment Trust
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本日の東証リート指数は、意外な小動き。米議会問題は折り込み済みと言わんばかりの小動きな日となりました。10ポイントにも満たない値幅の中で上下しておりましたが、+3.77で引けました。

本日の売買代金は、およそ21,907百万円でした。sia不動産投資法人(3290)込みの代金です。値上がり銘柄27、値下がり銘柄15、変わらず0名柄となっています。米議会問題が解決となり、さらなる上昇を期待する向きもあったかとは思いますが、上場している銘柄についても、この程度、といった上げ幅となっていようかと思います。

種別ごとには、オフィス系、商業物流系、住宅系ともに偏り無く、商い的には昨日に比べると盛り上がってはいますが、オフィス系にいたりましては、森トラスト総合リート投資法人(8961)の昨日に引き続いての出来高急増がなければ、だいぶ盛り下がっていたことになります。

長期金利、0.625%に低下(産経ニュース) http://sankei.jp.msn.com/economy/news/131017/fnc13101717250014-n1.htm

 17日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(330回債、表面利率0.8%)の終値利回りが前日比0.010%低い0.625%だった。
米政府が債務不履行(デフォルト)を回避できることになったため、午前は安全資産とされる国債が売られた。午後に東京株の上昇や円安の動きが鈍ると買い戻され、利回りが低下した。(2013.10.17産経ニュース)

※日々のリート指数などはサイドバーのDay Reit(ツイッター)をご覧下さい。→

※週や月間ベースなど指標は、上段メニュー「主要指数&指標」をご覧ください。

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さて、15日にリリースされたオリックス不動産投資法人(8954)の公募増資後の値動きですが、昨日は米議会の影響があったにしろ、本日も下落とさえない動きとなっております。一応、分配金が上がる公募増資となったわけですが、投資口価格はさえません。

これは、数十円程度の分配金の上がりは、折り込み済みとなっていると言えるのではないでしょうか。オリックス不動産投資法人(8954)の方にとっては、大変な苦労で上昇させた分配金だとしても、市場の期待はすでにそれを上回っているのかもしれません。

公募増資の話は、ここまでとしまして、本日の一番のニュースは、イオンリートのついにきたIPO承認でしょう。

イオンリート投資法人がIPO、1000億円に迫る大型上場に(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE99G05T20131017

イオンリート投資法人が11月22日、東証に新規上場(IPO)する。同リートが提出した有価証券届出書などによると、イオンリートは国内外の投資家に対して投資口を募集し、その規模は最大945億円になる見通し。調達した資金は、今後予定している資産取得や借入金の返済にあてる。IPOにともないイオンリートは90万口の投資口数を発行する予定。(中略)投資口の発行価格は11月11日に決定する。払込期日は同21日。ジョイント・グローバル・コーディネーターは野村証券とみずほ証券。(2013.10.17ロイター)

ついに来ました。昨年の暮れからずっと来る来ると言われておりましたが、ここまでとても長かったように感じます。「イオングループが運営する商業施設を中心に」投資を行うことになっています。

また、海外投資も行っているということで、いま名前が上がっている国が、マレーシア等のアセアン地域と中国です。個人的には、中国はまたいつか暴徒化した一般市民に破壊されるという理由で組み入れて欲しくない地域です。それで一時的な暴落もあり得るわけですから。

投資比率は、国内85%、海外15%でいくようです。初の海外物件組入れJリートということになりましたが、今後こういうのはどんどん増えていくのでしょうか。海外の成長力を取り入れるということは、前向きなことと思いますが、これは一方では、Jリートが為替リスクを負うということになるのでしょうか。もしそうなら、分配金に影響するわけですから、その点結構見過ごすことのできないデリケートな部分にもなり得るように思えます。

あとは、やはりいろいろなところでも指摘されていますように、親と子どもの関係であります。このリートは、イオングループの方針にたぶん逆らえないのではないでしょうか。そういったことは、星野リゾート投資法人(3287)のときにも、すでに指摘されていることです。

ただ、そうであってもイオングループという存在はすでにかなりの規模なわけですから、スポンサーとしての底の厚さはあるのかなとは思います。でも、リーマンショックの頃には、イオンすら危ないと世間が疑心暗鬼になっていたこともありましたから、危機時には分かりませんけども。

個人的には、取得してみたいとは思うものの、消費といいますか、ひいてはイオンの業績に左右されるリートになるわけですから、来年度まで持ち越す銘柄なのか、という点では、迷うところかとも感じています。

どちらにしましても、身近、という点では、実はピカのイチがつくリートとなるはずですから、感覚的にはポジティブなのではないかと考えています。

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