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【Jリート考】的投資本紹介「Jリート市場は宝の山」その1


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不定期ですが、【Jリート考】と称しまして、リート投資家の方が今後のリート相場を考える上での材料となりそうな考え方などを紹介していきたいと思います。

今回は、わたしが読んで役立ったと思うJリート関係に特化した投資本を紹介したいと思います。

もともとJリート関係に特化した投資本というものは、数自体多くはありませんでしたが、最近は少し増えてきたように思えます。

個人的なことですが、Jリートへの投資を始めたのは、リーマンショック後にニューシティレジデンスという投資法人が潰れた頃でありまして、分配金利回り10%を超える銘柄がそれこそゴロゴロと転がっていた時期であります。

そんな状況ですから、その頃恐る恐る購入していた銘柄は、軒並み現在も購入単価に対する分配金利回りは10%を超える銘柄ばかりとなっているわけです。

今回ご紹介する本は、まさに同じような頃にJリートへの投資を実践していた著者である伊山俊介氏によるものであります。

Jリート市場は宝の山

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こちらの本は、2010年に発行されています。実際、あの当時から投資を続けて見えた方には、非常に懐かしいといいますか、あの銘柄の昔のスポンサーはあの会社だったなあとか、銀行がぼったくりの金利を弱小Jリートにふっかけていたとか、いろいろと思い出されることも多いです。

こちらの本は、題名の「Jリート市場は宝の山」というキャッチーすぎるのが災いしている感もありますが、私の中では非常に的を得た投資本です。

なお、この本が著者の初単行本とのことです。この本が売れたかどうかはわかりませんが、著者は自身も2億を運用し、分配金収入で年間1200万だそうですから、いわゆるメガ投資家といえそうです。

本書は、2010年に出版されていますので、書かれている各銘柄の評価だったり、いろいろな経緯というのは、当然ながら2010年基準ですから、昨今の状況にそのまま当てはめることはできません。

ただ、本書で述べられているJリート投資に関する見解や考え方というのは、今に至っても共感できる部分が少なくありませんでしたし、有益であろうかと思います。

本の題名は、「Jリート市場は宝の山」となっておりますが、最初の60ページ、つまり3分の1弱は、著者の投資や経済、はたまた社会に対する考えが述べられています。

第1章 知的条件
・常識的思考を失った「1億白痴化の時代」を迎えて
・多面的かつ立体的思考法
・巷に氾濫する「こうすれば儲かる」式の本はほとんどがウソ
・常識的思考法の具体例
・養老孟司氏の「バカの壁」は非常識

以上の小見出しを見ただけでは、Jリート投資本とは思われないでしょう。著者は、直接的には、あまり投資に結びつけて書いてはいませんが、物事を常識的に考えることが大切であると冒頭で述べてみえます。

ともすれば、投資においては、人の行かない道を行くことが投資で儲ける方法であり、それは非常識でもあると言われがちでもありますが、著者は、むしろ常識的な道を行けば確実に儲けることができる場合があると述べています。

つまり、多くの人が物事を常識的に考える力を失っている時に、常識的な判断をくだすことが王道であるということを言いたいのだと思います。いま思えば、リーマンショック後のJリート市場は、まさにこうした王道を見極めた者が利益を得られる局面であったとも言えそうです。

こういったことを述べるために著者は60ページを費やし、第2章から具体的なJリート投資の話に入っていかれています。

(長くなりましたので、次の記事に続きます。)

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